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会議番号:3618 開催期間 2020年11月13日- 11月20日
トランプ政権からバイデン政権への変化で、大いに気になるのは対中国政策です。トランプ政権は、中国からの輸入品に高い関税をかける貿易戦争を仕掛けたのに続き、中国のハイテク企業、ファーウェイを米国市場から締め出すなどハイテク分野での覇権争いの姿勢を明確にしました。軍事的にも、中国の攻勢に対抗して、台湾への武器供与をふやすなど、米中間の緊張も高まりました。 バイデン政権になれば、米中間の緊張は和らぐのか、DiamondBarさんも真打ちさんも緩和するとみています。クリントン政権もオバマ政権も中国との対立は避けていましたから、対中ソフト路線は民主党の伝統かもしれません。もっとも、真打ちさんは、バイデン氏の次男の中国への多額投資が「対中国政策への足かせにもなっている」と言います。 このところニューヨークの株式市場は、高値を更新していますが、バイデン政権になれば、中国との経済的な緊張が緩和されるという期待の現れではないでしょうか。トランプ政権下では、中国を切り離す(デカップリング)という言葉が飛び交いましたが、少なくとも経済面では、中国と断絶することは米国にとって得策ではない、ということを米国の経済界は認識したということでしょう。そして、いぬいるかさんの言うように、「日本にとって中国は重要な輸出入の相手国でもあり、経済面での中国との関係は重要」ですから、日本にとっても、バイデン政権への期待は大きいと思います。 とはいえ、米国に頼るだけでなく、日本自ら対中外交を進めることも大切です。unagiさんは「経済では中国との連携も重要な日本ができることは、トランプ氏の強硬路線とは違う知恵を出すこと」という意見です。延期になっている習近平主席の訪日は、そうした知恵を出す機会になるかもしれません。 一方、東アジアでの軍事的な攻勢を強める中国に対しては、日本だけでなく、周辺のアジア諸国は苦々しい思いをしています。菅首相とバイデン次期大統領との電話会談で、バイデン氏は「尖閣諸島は日米安保の適用範囲」と語ったと伝えられています。就任前のリップサービスかもしれませんが、この問題についての米国の姿勢に変化がないことを中国に伝えた意味は大きいと思います。 このところの中国の海洋進出は、国際的なルールを無視しているように思えます。だから、パフィンドーナッツさんの「中国の国際ルールをないがしろにする動きに対しては、何かしらの働き掛けはして頂きたい」という意見に同意します。 そして人権問題です。民主党は、この問題では、いつも中国に厳しい目を向けてきましたから、チベットやウイグル、さらには香港問題で、バイデンさんには、民主党らしさを出してほしいところです。blueberry53さんも、「一党独裁体制の最大の問題点は人権が留意されないことですから、人権に対する主張だけはアメリカに訴え続けて欲しい」という意見です。中国は内政干渉だと言いますが、人権問題については、米国も含め国際協調で、中国に意見することが大事ですね。 さて、トランプ政権からバイデン政権に移ることで、劇的に変化しそうなのがエネルギー・環境政策です。バイデン氏は大統領に就任したその日に、気候変動に対する国際的な枠組みであるパリ協定に復帰すると宣言しています。また、経済成長の柱にクリーンエネルギーへの投資を掲げていますから、シェールガス油田開発に代わって、風力や太陽光など再生エネルギーへの投資がふえるでしょう。日本の菅首相も2050年までに温暖化ガスの排出を実質ゼロにすると宣言しました。この分野では、日米が協力できるところも多いし、成長分野ですから、積極的にコミットしていきたいところです。 エネルギー・環境問題に限らず、日米で連携できることは多いと思います。普天間基地の移転問題なども、日米で新たな知恵を出す時期に来ています。みなさんは、どんなアイデアをお持ちですか。ご意見を聞かせてください。*イー・ウーマン編集担当より皆さまへ 投稿のルール「I statement」(「〜べき」は使わないなど)を守り、「国民は」「普通は」などではなく、「私」を主語として、自分の考えを投稿してください。 掲載する投稿には、編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。★高成田議長の過去の円卓会議より・大統領選、注目していますか?・米中貿易協議、注目していますか?・日米同盟、安泰ですか?
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