働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3663 開催期間 2021年11月05日- 11月12日
皆さん、こんにちは。情報通信技術(ICT)分野の調査・コンサルティング会社、MM総研所長の関口です。早速、たくさんのご投稿をありがとうございました。11月8日朝の段階で「フェイスブックの社名変更を知っていた」という方は81%でした。「普段からフェイスブックを利用しているにもかかわらず全く知りませんでした」(えこりんさん)など、NOの方も19%いらっしゃいました。 今回のフェイスブックの社名変更は皆さんが結構シニカルに受けとめているという印象を持ちました。「先行するテンセントやバイトダンスにくらいついていけるギリギリのタイミング」(Showgoさん)「利益優先で猛進したことで置き去りにした社会的責任から世界の目を逸らすためにもベストなタイミング」(まゆみtm)といったご指摘には私もなるほどと思いました。 冷静な見方としてはDiamondBarさんの「事業が多角化していき、facebookはビジネス領域の一つでしかなくなってきたということだ」というご意見はその通りだと思います。「アルファベット」の社名に変更したグーグルがその先例ですが、様々な企業を買収し事業領域を拡大してきたことで「グーグルもフェイスブックも祖業自体が全体の一部になったから」という説明ができるでしょう。 その意味ではフェイスブックの新社名の「Meta(メタ)」もグーグルの「アルファベット」も持ち株会社としてとらえればよいのかもしれません。ただフェイスブックの証券取引所のチッカー名(銘柄コード)も「FB」から「MVRS」に変更されるそうで、イメージの刷新にはなりますが、慣れ親しんだ名前が変わることに違和感を覚える人もいることでしょう。 そこで、なぜ「メタ」になったのかということですが、最近話題となっている「メタバース(仮想空間)」から来ていることは言うまでもありません。フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は「メタバースのユーザー数を今後10年で10憶人にしたい」と語っていますが、現在のフェイスブックのユーザー数である28憶人をさらに拡大していくことが狙いともいえます。 メタバースの最大の特徴はコンピューターグラフィックス(CG)による3Dの空間に人間が「アバター(化身)」となって入っていける点にあります。実はこのアイデアは米リンデンラボが2003年に商用サービスを開始した「セカンドライフ」でも採用されました。コロナ禍で利用者が広まった任天堂の「あつまれ どうぶつの森」もメタバースのひとつといえるでしょう。 メタバース内では利用者は相手のアバターとの間で実際にモノやサービスを売り買いしたり情報を伝えたりといったことができるようになります。仮想空間上に様々な分身をつくることは「デジタルツイン」とも呼ばれ、距離や時間に関係なくネット上で様々な疑似体験を提供できるようになり、それが新たなビジネスチャンスを生み出すと期待されています。 セカンドライフの場合は当時まだパソコンでしか使えず、処理能力も高くなかったために使い勝手が悪く、一過性のブームで終わってしまいましたが、フェイスブックが目指すメタバースは「サイバースペース(電脳空間)」をさらに拡張する仮想空間の構築を目的としていると考えられます。 ということで本日、皆さんにお聞きしたい質問ですが。皆さんは、メタバースはどんな分野や目的に有効活用できるとお考えでしょうか。まず「フェイスブックの社名変更を知っていたか否か」の質問にYES/NOで回答してから、皆さんのご意見をいただければと思います。 今週もたくさんのご意見をお待ちしております。
★関口議長の過去の円卓会議より
・デジタル庁に期待していますか?
・SNSの個人情報管理、心配ですか?
・キャッシュレス。実践していますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.