働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3663 開催期間 2021年11月05日- 11月12日
皆さん、こんにちは。ICT(情報通信技術)分野の調査・コンサルティング会社、MM総研代表取締役所長の関口です。本日もたくさんのご投稿ありがとうございます。11月10日朝の段階で「フェイスブックの社名変更を知っていた」という方は前回と同じ81%でした。 メタバースの用途について皆さんのご意見をうかがったところ、いろいろなアイデアをいただきました。ひるねさんの「障害のある人がスポーツを体験したり、通勤が難しい場所で働けるといった空間になれば、メタバース内でも多様なコミュニティが生まれるのではないか」というご指摘はなるほどと思いました。雅映さんの「身体的・物理的なものによる不平等が激減することから、人が行動を起こすことが増えます」というご意見もその通りだと思います。 ニライカナイさんの「もう一人の自分がVRの世界で生きている感じ、パラレルにもう一つの世界があるような感じ」というのも、まさに言い得て妙という感じがいたしました。 一方、メタバースに対する悲観的なご意見もありました。「高齢者が操作や設定が複雑なものには手を出すとは思えず、広がりは限定的になる」(DiamondBarさん)、「懸念としては、仮想空間以外の実際の暮らしが、人間関係を始め億劫になるのではという点だ」(真打ちさん)というご指摘ももっともだと思います。 前回、メタバースの特徴はユーザーがアバター(化身)となって仮想空間に入れることだとご説明しましたが、もうひとつの特徴は、ブロックチェーン技術を用いて作られた「NFT(非代替性トークン)」という価値の取引がなされている場合が多いことです。以前話題となった「セカンドライフ」もそうでしたが、仮想空間の中で土地やアイテムなどを仮想通貨を使って取引することができます。 ゲームでも以前、「RMT(リアルマネートレード)」と呼ばれるゲーム内仮想通貨を現実通貨で購入する行為が話題となりました。ただ、RMTの場合はユーザーがアイテム欲しさに高額な支払いに応じたり、不正な取引の温床になったりしたことから、その後、禁止の方向に向かいました。 しかし、仮想空間内で様々な価値の交換ができるようになれば、それ自体が新しいビジネスチャンスを生む可能性があります。現実世界における株式取引なども、見方を変えれば、「相場」というバーチャルな価値を作り出し、それを売買することで経済的価値を創造しているという見方もできます。フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOが目指しているのは、まさにそういった世界かもしれません。現実世界とは異なる究極の仮想経済空間をインターネット上に作りだそうとしていると言ってもよいでしょう。 さて、それでは本日の皆さんへの質問です。現実の世界はこれまで国家や法律、社会的ルールなどが支配してきましたが、メタバースの世界は誰が運営したり、どうルールを決めたりするのがいいとお考えでしょうか。ひょっとするとザッカーバーグ氏は個人のプライバシー情報を獲得するだけでなく、メタバースを通じて仮想世界の絶対君主になろうとしているのかもしれません。 まずはフェイブックの社名変更を知っていたか否かの質問にお答えいただき、そのうえで皆さんが考えるメタバースのあるべき形、メタバースをマネジメントする理想的な仕組みについてご意見をいただければと思います。それでは今回もたくさんのご投稿をお待ちしております。
★関口議長の過去の円卓会議より
・デジタル庁に期待していますか?
・SNSの個人情報管理、心配ですか?
・キャッシュレス。実践していますか?
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