働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3663 開催期間 2021年11月05日- 11月12日
皆さん、こんにちは。ICT(情報通信技術)分野の調査・コンサルティング会社、MM総研所長の関口です。今週もまた1週間お付き合いいただき、ありがとうございました。「フェイスブックの社名変更を知っていた」という方は最終的には82%だったようです。 前回、メタバースの運営管理は誰がどのようにすべきかとお聞きいたしましたが、いろいろ建設的なご意見をいただきました。シンゴパパさんのご提案は「インターネットソサエティのように非営利団体が望ましい」というものでした。「1社が独占した状態ではフェアな組織にはならない」というのが理由です。ということはフェイスブック1社に任せるのはやはりまずいということですね。 blueberry53さんからは「運営側の透明性確保が第一」とのご意見をいただきました。「メタバースの参加者に自由だけでなく、民主的な行動ができるようにメタバース内民主主義の確立に努力すること」が大事とのことです。真打ちさんからも「人間がメタバースに支配されない為の規約や法整備が急務」というご投稿をいただきました。やはり信頼性と透明性の確立が一番の課題のようです。 その意味では「メタ」に社名を変えたフェイスブックが今後、どのようなサービスを展開してくるのか非常に楽しみです。というのも、これまでの仮想空間は画面上の2次元の空間でしたが、フェイスブックが買収した「オキュラス」のような3次元ビューアーを使えば、まるでリアルのような3次元空間に入れるようになるからです。マーク・ザッカーバーグ氏にはぜひともイー・ウーマン働く人の円卓会議での議論を読んでいただき、我々が安心できるメタバースを展開していってほしいものです。 課題はメタバースの運営にかかるコストを誰がどう負担するのかということだと思います。GAFAが今日の座を築けたのは、ユーザーから得た個人情報をフル活用し、ターゲティング広告やレコメンデーションなど新たなビジネスモデルに仕上げたからだと思います。サーバーを運営するには多額のお金がかかるわけで、その原資をどこから生み出すのかということが重要になるでしょう。 「2ちゃんねる」の開設者として有名なひろゆき(西村博之)さんに昔インタビューした際に聞いた話ですが、投稿者が増えるごとにサーバー代が何百万円にも膨らみ、それが払えず海外に逃亡したそうです。2ちゃんねるは匿名の投稿サイトですが、ある意味メタバースの元祖といえます。AR(拡張現実)やVR(仮想現実)を扱えばもっと大量のデータが必要なわけですので、それを上手に賄う仕組みをつくった人が結局はメタバースを仕切ることになるのでしょうか。 イー・ウーマン働く人の円卓会議を長年にわたって運営してこられた佐々木かをりさんも、その点から言えば、新しいメタバースのいい主宰者になれるかもしれませんね。 皆さん、一週間本当にありがとうございました。皆さんのご投稿を拝見して、私自身も大変勉強になりました。またイー・ウーマン働く人の円卓会議でお会いできることを楽しみにしております。 ところで来月12月、MM総研で本を出版いたします。タイトルは「NTT 2030年世界戦略~「IOWN」で挑むゲームチェンジ」という本です。デジタル市場を席捲するGAFAにNTTがどう挑むかという内容ですが、ここでもフェイスブックを取り巻くプライバシー問題などについて書いていますので、ぜひご覧になって下さい。アマゾンなどで先行予約も受け付けております。 ★2021年12月発売、関口議長の著書をご紹介します。<先行予約受付中!>「NTT 2030年世界戦略~「IOWN」で挑むゲームチェンジ」(日本経済新聞出版)
★関口議長の過去の円卓会議より
・デジタル庁に期待していますか?
・SNSの個人情報管理、心配ですか?
・キャッシュレス。実践していますか?
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