働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3672 開催期間 2022年02月04日- 02月11日
ウクライナ情勢は緊迫度を増しているようです。9日、日本記者クラブで会見した駐日ウクライナ大使は「ロシアがウクライナを占領することはありえない。なぜなら私たちが抵抗をやめないからだ」と語りました。円卓会議の3日目の議長コメントで紹介した「フィンランド化」について大使に質問をしたら、「領土(保全)をあきらめる代わりに安全を得るということでいいのか」と、否定していました。長期的かつ安定的な安全はNATOへの参加しかない、ということなのでしょう。 さて、私たちは「ウクライナ有事」への備えがどこまできているのでしょうか。日本政府は、欧州のガス不足に対応するため、日本のLNGを欧州に回すと表明しました。「国際協力として必要だと納得していますが、国内需要は確保できるのか心配」(ひるねさん)とのコメント、私も政府の決断を聞いて「大丈夫?」と思いました。「緊張が長期化した場合、さらに厳しい寒さが続くならば、電力不足という事態が起きるかもしれません」(blueberry53さん)との見方に同意します。燃料費が上がると電気料金は自動的に上がる仕組みになっているようで、それなら電力会社に経営者は不要だと思うのですが、せめて「電力不足」とならないように知恵を出してほしいと思います。 「市民生活に於いては、物不足の懸念から買い占めが起こり、それが物価高騰に拍車をかける事に繋がるのでは」(unagiさん)という心配は、みなさん持たれていると思います。「生活インフラが遮断されても一週間過ごせる体制ができていれば、紛争に限らず安心」(DiamondBarさん)という具体策の提案、ありがとうございます。我が家の備えは、飲料水のペットボトル、卓上コンロのボンベ、手回し電力のラジオ…、再点検してみます。長期的には、「あらゆるものの自給率を上げること」(DiamondBarさん)が大事ですね。このところのサプライチェーン危機をみれば、エネルギーも食料も半導体も「自給率」向上がキーワードだと思います。 安全保障では、プーチン大統領の狙いが「ロシアの再興」だとすると、北方領土におけるロシアの軍事基地が強化されるおそれがあります。ロシアに対しては、米・欧・日の西側諸国が「足並みをそろえる」(2kishi0さん、ひるねさん)ことが大事だという意見がありました。たしかに、いまロシアにウクライナへの国境を越えさせないためには、「強い団結」(blueberry53さん)を示すことが必要でしょう。と同時に、「どんなパイプを使ってでもロシアに働きかけて、軍事侵攻を阻止するように努める事」(unagiさん)が求められます。これは、成果を上げることよりも、危機に対応できるパイプを備えとして持っていることを確認するためです。出る幕ではないから出ないでは、「重要なタイミングを見過ごし、新たな危機を招いてしまう」(真打ちさん)結果になりかねません。 現在進行形のウクライナ情勢をもとに、国際社会の役割、日本の対応などについて議論をしてきました。今後、生活防衛ではある程度の「覚悟」が必要になるかもしれませんし、安全保障ではロシアや中国の動きにより一層注意を払うことが求められます。世界の動きを知ることは身を守ることにつながると思います。いろいろなご意見、ありがとうございました。★高成田議長の過去の円卓会議より
・石油価格、気にしていますか?
・アメリカは大丈夫、だと思いますか?
・米中貿易協議、注目していますか?(2019年12月実施)
★関連テーマの円卓会議
・ウクライナ問題、気にしていますか?(2014年4月実施、議長:藤田正美氏)
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.