働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3680 開催期間 2022年04月15日- 04月22日
たくさんの投稿ありがとうございます。 現時点、6割以上の方が更年期障害が仕事に影響するとの投票結果になっています。 皆さんが経験した更年期症状として、目の不調や渇き・疲れやすい(piccocherryさん)、だるさ・精神的に不安定・手指のしびれや関節痛(みもざさん)、情緒不安定(ちゅまさんの同期の方)、背部痛・ホットフラッシュ・全身痛(marco302さん)、突然異様に汗をかく(Tohkoさん)、頭痛・耳鳴り・手足の痺れ・不眠・イライラ(noteさん)、ほてり・集中力低下・仕事のパフォーマンスの低下(こはくさん)、不安感や集中力低下(ナカサワさん)、ホットフラッシュ・やる気が起きない(くみbooさん)などが挙げられました。更年期の症状というと、ホットフラッシュやほてりなどが一般的に良く知られていますが、心身ともに非常に多彩な症状があり、その症状・程度には個人差があります。 また、自覚症状はないものの、これまでと何か様子が違うと周囲の方に指摘され受診するケースもあります。「いつも家の中をきちんと綺麗に保つことができていたのに、最近、キッチンには洗い物を山積みにし、洗濯物もそのまま、何か様子がいつもと違う、うつではないか」とご夫婦で来院し、精査の結果、更年期障害の診断に至り、ホルモン補充療法を開始し状況が改善したケースもありました。 Noteさんの投稿にあるように、「更年期障害ではないか」と外来を受診される方の中には、月経が順調である方も多くいらっしゃいます。更年期障害の主な原因は、卵巣機能の低下ですので、月経が順調であれば、まだ卵巣は正常に機能している、女性ホルモンはしっかり分泌されている、ということになります。そうしたご自身の状況を知るだけで安心する方もいます。また、体調以外にも様々な問題を抱えている方の中には、「実はすべてを更年期のせいにしたかった、先生に更年期障害ではないと言われ、目の前の問題を直視してそちらを改善しなくてはいけないと思った」と気づきを得て、新たな行動に一歩踏み出すきっかけとなった方もいました。 更年期世代のナカサワさんからは「不調が更年期に由来するものかわからず、受診に至っていない」との投稿をいただきました。更年期障害ではないかと悩んだときは、まず、以下の点をご確認ください。1)月経が不順になり始めた、月経が来ていないなどの月経サイクルの異常がありますか?2)現在の不調は、そうした月経サイクルの異常が出始めてから出現した症状ですか?3)日常生活に支障がありますか? 上記の質問に当てはまるようであれば、婦人科受診をお勧めします。(子宮筋腫等で子宮摘出後の場合、月経がなく月経状況がわかりませんので、採血により女性ホルモンの分泌状況を確認します。) 更年期世代の様々な不調をすべて更年期障害と考えてしまうのは、他の疾患を見逃す可能性もあるので注意が必要です。例えば、女性に多い甲状腺疾患などでも、更年期障害と似たような症状が出ることもありますので、仕事や日常生活に影響を及ぼす不調がある場合は、医師に相談することをお勧め致します。 るんちんさんからは、「更年期についてオープンな情報があると助かる」、noteさんからは「更年期との上手な付き合い方や対処法を教えてほしい」との意見がありました。更年期については、まず、1)更年期における心身機能の変化を理解しておくことが大切です。そして、みもざさんが「食事と運動で対処しよう」としているように、2)規則正しい生活・バランスの良い食事・適度な運動という基本的なことがより重要になってきます。症状が軽度であれば、セルフケアとして3)エクオールなどのサプリメント(PICCOCHERRYさん)や補完代替医療の活用も有効なことがありますが、症状が強ければ、みもざさん・marco302さん・こはくさんが治療されているようにホルモン補充療法(HRT; Hormone Replacement Therapy)などの4)薬物治療が必要となってきます。 ちゅまさんからは「夫の情緒不安定に夫も更年期?」との投稿をいただきました。女性の場合、50歳前後にほぼすべての女性において平等に女性ホルモンの急激な低下がみられます。そのため、症状も比較的激しく出現し、その世代の大きな健康課題として取り上げられやすいですが、男性における男性ホルモンは比較的緩やかに減少し、減少する時期もかなり個人差があるため、女性の更年期問題のように健康課題として大きく取り上げられない傾向にあります。更年期について考えるとき、女性だけの問題だけでなく、男性の更年期についても一緒に理解を深めることが大切であると思います。 7割近くの女性が仕事に影響があるという更年期障害。職域においては、男女を問わず幅広い年代に更年期に対する理解を促す目的や更年期世代の離職を防ぐ目的で、更年期について学ぶ健康講座を実施している企業も増えてきました。皆さんは更年期に関する情報をどこで得ていますか。診断や治療を受けるまでに苦労したこと、治療前後の変化についても教えてください。 また、男性更年期も含めて、更年期に対する理解を広げていくためには、どのようなことが必要でしょうか。 引き続き、皆様からの投票・投稿をお待ちしております。
◆鈴木議長の過去の円卓会議より
・「女性ホルモン薬」ピル・ジェル等、使っていますか?
・更年期について、学んでいますか?
・コロナ疲れ。体調変化ありますか?
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