イー・ウーマン（ewoman）

子どもが学校で学んだばかり（wrenn・千葉県・46）

小5の子どもが学校で「ハザードマップのよみ方」を学んできたところで、とてもタイムリーな話題です。夫が早速、市の行政センターでハザードマップを入手したときいていましたが、それがどこに仕舞ってあるかもわからず。数年前にハザードマップを確認して安心した記憶がありますが、そもそも安心できる内容なのか？非常に疑わしいので今週しっかり上書きしたいです。

「昔の名前で出ています」（Kylin・大阪府・65）

職業柄「重要事項説明書」を作成する際に、ハザードマップの概要も盛り込みます。ただし、現在の地勢でしか分かりません。地耐力調査会社は、古地図まで調べて、過去の地勢・地目・地名も参考にします。ご自分の住んでる場所の過去も調べておくのもお勧めします。

逃げきれない（やっちゃん２４・大阪府・55）

職場は海抜-1.7mと通知されており、津波も5m未満、最大で約7mの津波になる。付近は老朽化した建物しかなく社員にはできるだけ早く海より遠く高いところに逃げようと言うものの、1km離れた駅しかない。そこでいいのかと日々考えている。自宅は浸水では退去は不要で1週間の備蓄があればよいと記載されているが、地震の際は津波のない場所へ要避難。近くの該当場所は断層の上。大阪市内に安全はなさそうに思える。

手作りの信頼性（真打ち・栃木県・54）

私の住む場所は、『被害の危険性が想定されている場所ではないか、現時点で災害リスクに関するデータが未整備』となっている。住民が、災害には無関係の場所だと油断してしまう可能性があり、返って危ないと感じた。私が特に信用しているのが、手作りのハザードマップだ。地域住民が実際に住み・歩き・実体験で得ている情報(内容)が反映される為だ。被災が少ない現状に、決してあぐらをかいてはならないと、私は思う。

ハザードマップを見てみました（blueberry53・大阪府・67）

今までハザードマップがあることは知っていましたが、巨大地震が来れば逃げ隠れできないとの思いからチェックしていませんでした。今回の指摘を受けてハザードマップを見てみました。南海トラフ巨大地震による影響はあるようですが、大きな影響までは受けなさそうな気がします。ただ、付近には石積みの立派なお家などもありますので避難するときには十分気を付ける必要があると思っています。

私が想像していたより多くの人が、地震のハザードマップをチェックしておられたので、安心しました。といっても、多くの方が大都市圏で、地震ハザードマップが手に入りやすいところにお住まいの方で、チェック率が高かったのかもしれません。
 
地方の自治体では、地震のハザードマップが未整備のところが少なくありません（栃木の真打ちさん）。地震ハザードマップが不完全な自治体も少なくありません。津波高さの情報はあっても襲来時間の情報がない、震度の情報はあっても家屋倒壊や延焼火災の情報がない、さらには地すべりや液状化の情報がないところがあります。そのようなところでは、自治体のハザードマップに頼らずに、コミュニティなどがつくったハザードマップを探すか、あるいは手づくくりのマップを自らつくるようにしてください（栃木の真打ちさん、大阪のKylinさん）。
 
ところで、過去にハザードマップをみた記憶があっても、今すぐ情報が見られる状態でないと、緊急避難には役に立ちません。「どこに仕舞ってあるかわからない」（千葉のwrennさん）は要注意です。家屋を補強する必要があるか、どの経路を通って避難するか、といったテーマをもってチェックしてください。地震対策に生かしてこそ、ハザードマップは意味を持つからです。
 
そこで次回は、ハザードマップの活用法について考えてみることにします。「巨大災害への備え。ハザードマップをチェックしていますか」にYES/NOで投票したうえで、マップをどのように活用したか、どのように活用しようと思っているかをお知らせください。
多くの投稿をお待ちしています。

★室崎議長の過去の円卓会議より

・巨大地震への備え、最近見直しましたか？

・自宅から避難。準備はできていますか？

・地震発生から1週間。援助なしで生活できますか？

• 2024.06.10
• 室﨑益輝 神戸大学名誉教授・兵庫県立大学名誉教授・減災環境デザイン室顧問