イー・ウーマン（ewoman）

分散投資（DiamondBar・東京都・55）

私は当面のゴールを定年時としており、手元の資金は変動利付国債で運用して、金利上昇に備えています。一方で確定拠出年金は米国株で運用し、米国株式市場の値上がりとドル高の恩恵を狙っています。ここ最近でも株価の下落や円高など、ヒヤッとすることはありましたが、ゴールを先に置いているので長期の傾向は変わらないことを信じて静観しました。結果として、米国株も戻り、為替もドル高になってきました。

コロナ禍に金を買う（wrenn・千葉県・47）

資産運用という言葉にもう少し公共性がほしい。個人に資産を運用させるのではなくて、国が国のお金を活用して豊かになって、国民に還元する社会を望む。わたしたちに資産運用をさせるのを当たり前に思う世の中に違和感を感じつつも、コロナ禍に350万円で購入した金が今年500万円になった。ビットコインやその他の暗号資産も購入しているが、それはこれからの社会が一部の人に利権が入る紙幣制度からの脱却を望むから。結果的に資産運用になっている。

余剰資金で基本は放置（JIMA・神奈川県・48）

長い目で見て、必要な時に取り崩すつもりで、基本的には放置しています。夏の暴落時に、株主優待が欲しい銘柄を買いました。個別の配当はお小遣いに嬉しいと思いつつ、インデックスファンドに重きを置いています。

リスクを取らない方向を堅持（blueberry53・大阪府・68）

我が家では目減りは覚悟の上で、リスクを取らない預金で資産を運用しています。景気回復傾向やインフレ動向などにより金利が上昇するかと期待していましたが、思ったほどメリットのある商品も出ないので残念に思っています。やはり経済のベースが弱いからでしょうか。にもかかわらず株などが高いのを見ていると、何となく疑問に思えてしまいます。今後もインフレ傾向になるとは思いますので資産運用は大切になると思いますが、目減りがあってもより安全な方法を維持していきたいと思います。

勉強不足を感じています。（motokoya・東京都・54）

数年前から不動産投資をしています。不動産を選んだのは当時の仕事の関係で制限があったためだったのですが、転職を機に選択の幅が増え、より効率的な投資に見直したいと思いつつ、じっくり勉強する時間が取れずそのままになっています。やはり自分自身で判断して投資できるようにするには勉強が必要と痛感しています。

参考にしたい（おがわ・東京都・61）

年齢的に雇用で得られる収入が減少の一途をたどる中、何とか資産を増やす方法はないかと漠然と考えているのですが、行動に移せていません。長年保有していた株を売った資金が証券会社の口座に残っているので、まずはそれをどうするか、考えたいと思いつつ、相談先を証券会社にするのか、銀行の方がいいのか、迷っています。今回の円卓会議で、議長さんやうまく運用されているピアの皆様の事例を参考にしたいと考えています。

資格・知識の両輪で（真打ち・栃木県・55）

議長のコメントや皆さんのご経験を拝読し、痛感した事がある。当然のことながら、専門家に任せることと丸投げは違うという点だ。私は信用度が高い方であれば、やり取り自体に安堵してしまう傾向もあり、その人の知識と言うより、資格取得者の単なる話術である場合もあるのでは、と思い直している。議長の仰る"複数人の分析のプロの見解"まで考えた事もなかったが、医療にセカンドオピニオンがあるように、もう少し視界を広げて良いと反省した。

皆さま、本日もたくさんの投票・投稿をいただきまして誠にありがとうございます。おがわさんのように「ピアの皆様の事例を参考にしたい」という方もおられ、その意味でも皆さまからの具体的な投稿は非常にありがたく、その内容には多くの“学び”があると強く感じている次第です。
 
DiamondBarさんからは「変動利付国債」、「米国株」、「ドル高」などのワードを提示していただいており、それらも当面の運用方針を検討するうえでの重要な選択肢として大いに参考になるものと思われます。また、目先的な相場の急変動に対しても「ゴールを先に置いているので長期の傾向は変わらないことを信じて静観」という姿勢は大いに参考になります。
 
もちろん、JIMAさんのように長期で構えて「基本的には放置」というスタンスをとっていたり、blueberry53さんのように「目減りは覚悟の上で、リスクを取らない預金で資産を運用」という姿勢を貫いておられたりすることも、それ自体が「自分の肌に合っている」という意味で「うまくいっている」と捉えればいいのだろうと思います。
 
なかには、wrennさんのように「コロナ禍に金（ゴールド）を購入」し、後に大きく値上がりしたという方もおられますね。近年はドル建ての金価格が上昇し続けたうえに円安も進んだことで、円建てで資産を運用する私たちにとってゴールドは一層キラキラと光り輝くものになりました。今後もドル建ての金価格は基本的に上昇基調を辿ると個人的には見ていますが、一方で円相場の方はどうなっていくのか。そのあたりの事柄もしっかり考慮しながら、慎重に運用方針を定めていくことも非常に重要です。
 
その意味で、motokoyaさんが「自分自身で判断して投資できるようにするには勉強が必要」とおっしゃるのは“ごもっとも”な話で、そのための勉強を実際に始めてみると単に運用の成果が上がりやすくなるだけなく、お仕事や知人との交遊、日常生活などに以前よりも広がりや深みが増すというメリットもあると思います。資産運用のための勉強努力を続けることは、結果的に個々人の“人間力”をたかめることにもつながるというのが議長のかねてからの持論です。
 
むろん、すべて独りで勉強するにも自ずと限界はあります。ですから、真打ちさんがおっしゃる通り「何らかの形で専門家の見解、意見を参考にする」ということも非常に大事なことと言えるでしょう。言うまでもなく、その場合には「真に頼れて信用できる専門家であるか否か」を十分に吟味することも必要です。周知のとおり、ネット上では「プロ」になりすます詐欺も横行しているご時世です。専門家の吟味、選別に慎重になりすぎるということはないでしょう。
 
皆さま「資産運用、うまくいっていますか？」。皆さまに貴重なご意見をうかがえるのは本日が最後となりますので、これまでの成否の原因や今後の方針、考え方、投稿や議長コメントを読まれて考えたこと、気になったことなど、是非たくさんの投稿をお寄せください。議長も最後のコメントでは何か参考にできそうな運用のヒントをご提示できればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。


★田嶋議長の過去の円卓会議より
・マイナス金利解除。あなたの生活に影響ありますか？
・新NISA、始めましたか？
・資産運用、していますか？

＜運営事務局より＞
投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。
・自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿は、「私は」を主語に変更させていただく場合もありますのでご了承ください。
・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。
・議長からの各日の投げかけ（赤字部分）に答えた内容で投稿してください。

• 2024.10.23
• 田嶋智太郎 経済アナリスト、日経CNBCコメンテーター