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会議番号:3216 開催期間 2013年02月01日- 02月08日
「問題は経済である」とした安倍首相の姿勢は正しいのだろうと思います。憲法改正やら国防軍やらイデオロギー的なことを言っていた安倍さんですが、今のところそれは封印して円高修正、デフレ脱却を前面に出しています。 昨年暮れ以来、「アベノミクス」という言葉が新聞に出ない日はないと言ってもいいほどです。安倍さんは「3本の矢」として、金融緩和、財政出動そして成長戦略を主張しました。中でも目を引いたのは、日銀に対してさらにいっそうの金融緩和と2%のインフレターゲットを要求したことです。 このアベノミクスについてはさまざまな議論があります。懐疑的な人々は、日銀の独立性を冒すものだとか、為替戦争を仕掛けるのかとか、インフレの副作用が心配とか、財政出動といっても日本の借金状況から限界があるだろうといいます。それに対して、市場にあふれるドルやユーロに比べると円があまりにも少ないから円高になっている。金融緩和は為替対策に有効だと言います。財政出動は「底割れ」を防ぐもので、無駄な公共事業はやらないともいい、最も大事なのは成長戦略であると反論します。 まあ成長戦略が重要であることは誰しも異存はないように見えます(成長は必要ではないと主張する人々もいますが、今のところ少数派です)。ただ具体策が出てくるのはまだ少し時間がかかるので、今回は大事だということの確認だけで議論からは外しましょう。 日銀は、従来、金融政策の効果は限られており、そう無闇に緩和することはできないというのが基本的な立場だったと思います。しかし、安倍首相のブレーンの浜田宏一イェール大学名誉教授が言うように、徹底的にやるということを表明するだけで、緩和への「期待」が高まって、円は安くなり、株は上がりました。つまり政策として「持続的」かどうかはともかく現時点では一定の効果が出ているわけです。 そこで皆さんと安倍首相の政策、とくに経済政策をどう考えるかについて1週間、いろいろ議論をしたいと思います。よろしくお願いします。安倍首相に期待しますか? ☆こちらもご覧ください〜藤田議長の過去の円卓会議より◆「安倍首相」に期待しますか?(2012年10月)◆「民意」って「正しい」のでしょうか?◆日本を前進させる政党、選びましたか?
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