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会議番号:3224 開催期間 2013年03月22日- 03月29日
3月21日、日銀に新しい総裁、副総裁が就任しました。日銀の首脳人事が金融政策絡みでこれほど話題になったのは初めてだと思います。 安倍政権が昨年末に誕生して以来、日銀の総裁には「アベノミクス」に賛同してくれる人を、と言ってきました。いろいろ名前があがりましたが、アジア開発銀行総裁の黒田東彦氏に白羽の矢がたち、そして国会もすんなり同意しました(5年前に民主党が自民党の人事案に不同意だったために白川総裁が誕生したという経緯があります)。 政策的には徹底した金融緩和派であるというところが白川総裁と大きく異なるところです。黒田総裁は国会でも「2年で物価目標2%(要するにデフレ脱却)」「できることは何でもやる」としています。 そうはいっても一抹の不安もついて回ります。そんなに金融を緩和したら行き着くところはインフレではないのか。今は株価が持ち直して気分が明るくなっているが、またかつてのバブルのような資産(土地や株など)インフレにならないという保証はあるのだろうか。日銀がどんどんお金を供給すると、政府はまたどんどん借金を重ねてしまい、やがてはギリシャやスペインのようなことにならないのか。 実際のところ、世界でも金融政策や財政政策について経済学者の意見は分かれているように見えます。金融緩和も財政支出もして経済を刺激することが大事と主張するのがプリンストン大学のクルーグマン教授。そして金融緩和は効果がないとするのがハーバード大学のフェルドシュタイン教授。アメリカは財政出動を積極的にやっていますが、ヨーロッパはむしろ財政再建に力を入れています。誰が、あるいはどの国が正しいのか、それは歴史が示すのでしょうが、景気動向を見ている限り、アメリカがうまくやっているようにも見えます。 さて皆さんにおたずねします。白川日銀のときよりも黒田日銀に期待できそうですか。YES、NOの方ともに、そう思う理由は何ですか。 ☆こちらもご覧ください〜藤田議長の過去の円卓会議より◆「安倍首相」に期待しますか?◆「民意」って「正しい」のでしょうか?◆日本を前進させる政党、選びましたか?
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