イー・ウーマン（ewoman）

福祉対策と老朽化対策（Jerryb・東京都・46）

私が求める第一の政策は、急激な高齢化に対応するための福祉対策と社会を支える若者の雇用改善です。これは両方を同時に底上げしなければ追いつかない気がします。老人ホームも保育園もどちらも全く足りません。第二は首都高をはじめ、高度成長期の建造物の老朽化対策。防災や五輪準備を含めながらグローバルに開かれた国際都市を作る広い視野をもった対応が必要だと、私は思います。

耐震化の推進、保育所の充実（レッズ・埼玉県・33）

私は耐震化の推進、2番目は保育所の充実です。東日本大震災の時は都内のオフィスにいましたが、経験したことがない揺れの激しさに身の危険を感じました。もし首都直下型地震が起きた場合はどんな状態になってしまうのか気になります。また、子どもを育てながら働ける環境を整えて頂けると嬉しいです。働きたくても働けないのでは、日本の将来に大きく影響します。両方とも、少しでも安心して働けるように推進してほしいです。

介護、教育に注力（琥珀・東京都・45）

私は、まずは時間がない高齢者の介護問題、次に日本の特徴ともいえる先送りや具体策なしのイメージ政策を許さないよう、教育問題に取り組んでいただきたいと思います。政治を他人事としないことが、今のグローバル社会には欠かせないと考えているからです。私は首都東京から発信することで、国を動かしていきたいです。

待機児童解消が最優先（Ai・兵庫県・40）

私は東京都民ではありませんが、次の都知事になる方には、待機児童解消を最優先課題としていただきたいです。働く意志のある方にしっかり働いてもらわないと、税収も消費も拡大しません。保育園に入れないから働けない、学童がないから保育園時代に必死で続けてきた仕事をやめてしまうなんて、本当に大きな社会的損失だと私は思います。ちなみにオリンピックは政治的利害を超えて各国の選手が集まる平和の祭典なので、私は、政治の道具に使うのはよくないと思っています。

子どものため、が一番（kiyoraka・東京都・42）

自分の老後問題は今より深刻になっていそうだとは思うが、やはり大事なのは未来。将来を担う子どもを大事にしないで先のことは考えられないと私は思う。待機児童は０が理想。基準を満たした保育所の充実も重要だし、教育の差がそのまま経済格差となって世代間で受け継がれてしまうような連鎖にしない仕組みも欲しい。二番目はエネルギー問題。都民と脱原発問題は関係ないという意見があるが、私はそうは思わない。廃棄物の処理問題を先送りしない人が都知事になってほしいと私は思う。

家庭内暴力と虐待の根絶を至急（costas・東京都・47）

私は、一にも二にも、家庭内暴力(DV)と虐待の根絶への取り組みを期待します。暴力と虐待は連鎖し矛先を変えて再生産され、社会を分断しこの国を滅ぼすと大げさでなく危惧しています。まずは啓発と、相談施設や人員の拡充からお願いします。配偶者に口論の末刃物を向けるような行いが容認されない社会を東京から作りたいと、私は思います。

生活保護の受給ルール（avorose・愛知県・27）

私は生活保護を受ける人のルールの細分化、また、定期的な受給者への調査等の見直しを東京都が先駆者となって取り組んで欲しいです。というのも、不正受給者がいる一方、生活保護が必要なのに申請をせずに餓死をしてしまうなんて悲しいニュースも見ます。東京都がやることには全国へも影響力があると私は思うので、東京都を始めに全国へ広がることを期待します！

人材活用のための政策を（Qingmu・海外・その他・41）

私が一番大事だと思う政策は、人材活用の政策とそのための環境づくりです。若者、女性、高齢者、障がい者全ての人が働ける環境を作って欲しいです。働いたりボランティアで社会に貢献することで、人間は生き生きと生きられると思います。もちろん介護施設を充実させる必要はあると思いますが、『年老いた→介護が必要→施設行き』という未来図よりも『年をとってもこんな風に生きられるんだ、こんな風に必要としてもらえるんだ。』と私は思いたいです。

東京強靭化です（ひよこまめ・埼玉県・39）

私は、東京を強靭な街にするために、まずはインフラの老朽化対策と耐震化をお願いしたいです。首都直下型地震が東京オリンピックまでに起きる可能性は24%もあると言われているからです。しかも、地震対策は他の面にもいい影響を与えます。それらの公共投資をすることで、都民の仕事が増え、景気もよくなり、税収も増えて、医療や福祉に使えるお金が増えると思うからです。福祉を充実させるという候補者もいますが、私は、財源を考えているのか疑問に思います。東京強靭化は財源を作る意味でも重要だと思います。

子育ても介護もスポーツも（くみこさん・宮城県・36）

私は、ワークライフバランス(WLB)の充実と東京オリ・パラの成功の3本柱を望む。ただ、何を成功とするか？　資金〇兆円とか、メダルの数など…数値は目標達成という意味では分かりやすいが、そこではなくあと6年もあるのだから、多くの国民が何らかの形で大会に参加できるしかけを私は望む。子育てと介護について目をつぶるのは、女性と子どもと高齢者が生きにくいということ。WLBが充実すればほかに長時間労働も解消につながると私は考える。6年後の成功のためにも皆にやさしい社会を作ってほしい。

将来に向けて地方との連携も（blueberry53・大阪府・57）

地方から見ると東京は一極集中した巨大都市であり、将来も日本の中で唯一発展していく場と私は思います。ただ、ほとんどの候補者の方が、都民の安全とくらしを守るというようなことを中心に訴えておられますが、視点を変えれば、東京のことしか考えていないとも言えると私は思います。また、脱原発も東京の視点で見ている気がします。本当は、地方自治のリーダーとして、日本の未来を考えたときに地方との連携をどうするかという視点を入れなければ日本のためにならないのではと私は思います。

皆さん、いろいろなテーマをお持ちであることがよく分かりました。別の観点からまとめると、社会保障（介護、医療、生活保護など）、保育所、教育、それに防災というところでしょうか。まさに社会保障は東京が率先してやってほしいことだと思います。
 
この問題で難しいのは、介護や生活保護が必要な老人が急増するところにあります。その人たちをすべて収容できる施設をもし作ったら、今度はそういった施設が余ることになります。もちろん職員の人たちも余ります。これをどう乗り切るのか、長期展望が必要になるでしょう。それに現場を抱える区の財政事情もあるでしょうから、東京都だけの掛け声だけで物事が動くとは思えませんが、とにかくビジョンが必要です。
 
kiyorakaさんがおっしゃるように、経済格差が教育格差につながり、それが経済格差をさらに増幅するというような状況はどこかで歯止めをかけなければならないと思います。とりわけ地方自治体が受け持っている義務教育の部分でそのような方向性を見いだすことは大切だと考えます。
 
住民が選ぶ首長ですから、宙に浮いたような話よりも地に足のついた議論をして欲しいものだと思います。
 
さて皆さんに伺います。石原さんは東京都知事という立場から、国政にいろいろ揺さぶりをかけましたが、尖閣のような外交上の微妙な問題に手を出したのは都知事として「越権」だったようにも思います。いかに東京都が日本を代表するような自治体であったとしても、国民全体の数から言えば、1割にしか過ぎません。しかも自分が責任を持てない（政策を決められない）ことに手をつけるのはいかがなものかと思います。都知事が国の政策を問う。この点について、皆さんはどのようにお考えになりますか。

＊イー・ウーマン編集担当から
投稿のルール「I statement」を守り、自分の投稿に「私は」を入れ、自分のことだけに限定して投稿してください。
特に選挙に関する円卓会議ですので、各自が自分自身で考え、選んでいただくために、掲載する投稿には編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。
「I statement」とは、コチラをお読みください。


★藤田議長の過去の円卓会議より
・東京五輪、日本のプレゼンスは上がりますか？（2013年9月）
・東京都による尖閣諸島買収構想に賛成ですか？（2012年4月）
・東京都に期待していますか？ （2011年4月）

• 2014.02.05
• 藤田正美 フリージャーナリスト、『ニューズウィーク日本版』元編集主幹