働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3444 開催期間 2017年06月30日- 07月07日
1週間、様々なご意見をいただきありがとうございました。 たしかに、violet-mさんのおっしゃる通り、いきなり「自由」と言われても、社会そのものが多様な生き方を認められない中、「教育」でも無理ですよね。また、「いいなと思っても、既定路線から外れることに怯え思考停止に陥る」と非常にうまい表現をなさってくださったnekosaurusさん、ありがとうございます。 1週間、皆さんからご意見をいただきながら「多様な個性を認める教育」について考え、私なりに考えたキーワードは「主体性」と「勇気」です。小学校教師のNOBUさんも「先生の主体性を認めることが大切」とおっしゃっていましたが、大人自身が既定路線を外れることにおびえないためには「こうしたい」「ちょっと怖いけどこうやってみたらどうだろう?」と「主体的」に考え、「勇気」をもって行動することではないかと思いました。 そのためには、「いま、自分はどんな感情を持っているのか」……そのまま感じることが第一だと思いました。私も他人のことを言えたものではありませんが、人はどうしても立場や今までの慣習で「感情を忘れてしまっている」もしくは「ハートや丹田(たんでん)でどう感じていているか」について問うことをついつい忘れていない、でしょうか? 「胸に手を当てる」という言葉がありますが、胸に手を当て自分の気持ちに目を向けることを忘れていたら、いつの間にか自分自身がどう感じているのかわからなくなってしまいます。それこそ「他人=世間の既定路線」の物差しでないと生きていけなくなってしまうかもしれません。 またまたオランダなのですが(得にオランダのみひいきしているわけではありませんが…)、ピースフルスクールというある教育方法を取り入れている学校グループがあります。いじめや問題行動をなくすために1999年にオランダで開発された「ピースフルスクールプログラム」を導入している学校です。同名の本も出ていますのでご参考までに。 ピースフルスクールの小学生の子ども同士がけんかを解決する様子のビデオを見たことがあるのですが、これがすごい解決方法なのです。さしずめ優秀な弁護士か、ネイティブアメリカンの酋長のような感じを受けました。 「あっちが私にボールを投げてきてそれがズボンに当たってドロドロなのよー」と息巻く子に、メディエーター(仲裁者)と呼ばれる子が「あなたは今感情的になっていますね。感情的になっていると良い結果は生まれません。もう少し時間をおいてから話し合うか、もしくは今すぐ気持ちを落ち着かせることはできますか?」と淡々と話します。そして双方に何があったのが事実の確認をしていくのです。最後に「どうしたらあなたは満足しますか?」と被害者に聞きます。すると「(加害者から)謝ってもらえればいいわ」という言葉。「ごめんなさい」とお互い謝り、握手。こうやって紛争の解決はなされるのですが、本を読んで思ったのは、必ずその前に「あなた自身どう思っているのか?」感情のコントロール、感情との向き合い方を学ぶのです。それは自分がそうしたいのか「主体性」につながるトレーニングのような気がします。 人生は、誰のものでもなく、自分のものです。「私は今こう感じているんだなあ」と味わい、勇気をもって「こうしたい」と思いませんか? とはいえ、人間は弱いものです。でもそんなときは「仲間」がいると心丈夫、ではないでしょうか。少数派でも「仲間」を見つけて、第一歩を踏み出せば、少し違った生き方ができ、そしてそれが輪となって、誰もが安心して豊かに生活し、そして誰もが受け入れられる世の中になればいいなと強く思います。 1週間、ありがとうございました。★平川議長の過去の円卓会議より・子どものSOSを拾う方法、ありますか?・子どもが自立するために“よい方法”、ありますか?・学校と家庭の連携、上手くいってますか?
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