働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3481 開催期間 2018年02月16日- 02月23日
皆さん、こんにちは。本日もたくさんのご投稿ありがとうございます。スマートスピーカーにどんな機能を求めていらっしゃるか聞いたところ、様々なご提案をいただきました。きくぞうさんや、ゆいたんパパさんがコメントされているように、「ただいま」や「おかえり」といった言葉で家中の家電製品をコントロールできたら便利ですよね。 実は米国でスマートスピーカーが売れている理由もそこにあります。日本ではネットに対応した照明や家電製品が少ないため、そうしたコントロール機能が使えませんが、米国ではスマートスピーカーを家庭の電気システムの制御、すなわちスマートホームのユーザーインターフェースに使おうという動きが加速しています。 というのも、米国では1つのシーリング(天井)ライトで部屋全体を明るくするより、机やベッドサイドなど、別々のライトで近くを照らす照明が好まれます。そのため照明を付けたり消したりするのにわざわざ照明のところまで行く必要があり、それが面倒だという声がありました。スマートスピーカーでいながらにしてそれぞれのライトを音声でコントロールできれば便利だというわけです。 冷暖房も日本ではエアコンのリモコンで簡単に操作できますが、海外ではセントラル方式の冷暖房システムが多く、温度を調整するにはいちいちノズルやスイッチを操作しないとなりません。それが音声で操作できれば非常に便利になるといえるでしょう。 そういう意味ではスマートスピーカーの活用はまだ始まったばかりです。今後、様々なアプリケーションが登場してくれば、もっと便利なツールになっていくに違いありません。フィンランドのノキアは、体重計や活動量計とスマートスピーカーを連携しており、身体の状態を音声で知らせてくれるサービスを始めています。blueberry53さんやn.danさんが指摘されているように、そうした恩恵は高齢者ほど大きいといえます。 問題はそうした家電製品を操るツールが日本の家電メーカーから出てこなかったことにあります。日本企業は自前主義が強く、自社製品同士の連携はできても、他社製品とつながる仕組みづくりができませんでした。また日本には電波法に基づく「技適マーク」という検査基準があり、それにパスしていない電気製品は国内で売ることができません。海外生まれのスマートスピーカーがなかなか日本で販売できなかったのも、そうした規制がじゃまをしていた面が否めないといえるでしょう。 結果的には日本語に対応した音声サービスがなかなか登場せず、スマートスピーカーの製品も発売されないという悪循環に陥ってしまいました。その意味では、スマートスピーカーの利用が日本で広がるためには、もっと音声データを蓄積し、日本語の能力を高めていく必要があると考えられます。 さて、私から皆さんへの問いかけの本日が最終日となります。スマートスピーカーが日本で今後普及するためには、どんな課題を克服する必要があると思いますか。規制や家電メーカーの開発姿勢、消費者の行動心理など、何でも結構です。こうした問題を解決することが重要だという皆さんのご意見をお寄せ下さい。今回もたくさんのご投稿をお待ちしております。★関口議長の過去の円卓会議より・フィンテックって知ってますか?・アップルウオッチ、欲しいですか?・個人向けクラウドサービス、使っていますか?
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