イー・ウーマン（ewoman）

機能追求の家電メーカー（ちゅま・東京都・45）

日本でスマートスピーカーが普及するためには、購入者が普段使う言葉を学習する機能の充実が必要だと思います。購入した人にスマートスピーカーをしているところを見せてもらうと、言葉の言い回しが結構難しいなと感じました。機能追求型の日本家電メーカがスマートスピーカーを開発しても、独自性という名のもとで「それ必要？」という機能をつけてきそうな気がします。

セキュリティーが気懸り（レッズ・埼玉県・37）

IOTの時代だけにセキュリティーが気懸りです。気がつかないうちにウィルスに感染して、誰かに悪用されないか心配です。安心して使うためにもセキュリティーは確保して欲しいです。

学校などで積極的に取り入れては（unagi・東京都・57）

私はぜひ欲しいと思っていますが、同世代の友人では抵抗のある人も多いです。昨年、KDDIの調査で日本人は機器の音声操作に抵抗がある、というデータが話題になったことがありましたが、私もスマホに話しかけるときにまだ恥ずかしさがあります。次世代も含めてスマートスピーカーの可能性を広げるなら、学校の学習などでその活用を広めてみては。パソコンよりもタブレットが初心者になじみやすかったように、スマホよりもスマートスピーカーが多くの人にはじむツールになるのではと思います。

高齢者が使いやすいデバイス（まうやん・東京都・46）

今後、人間が喋る日本語を正しく理解して操作を行ってくれるのであれば、高齢者の介護ではないですが援助として広く活用できる気がしています。もちろん、それを操作することで高齢者の安全確保を遠隔地で確認できるという、現在の一部のポットなどの応用としても利用できそうです。子どもには遊び相手でも、高齢者には便利なデバイスとして発展してほしいです。

家庭内機器との接続（DiamondBar・東京都・49）

手による操作が不要という点で画期的なデバイスで、期待値も高いが、結局何ができるのか、生活スタイルがどう変化するのかがわかりにくい。これらを明らかにしていくためにも家電、ガス機器、給湯器などとの接続を可能にし、手を使わなくても、何かをしながら操作できるという点をアピールするのがいいと思う。

画期的に便利な機能があれば！（えこりん・神奈川県・42）

エアコンや照明のスイッチを付けたり、音楽を聴く程度のものは特に欲しいとは思わない。共働きで子どもがいて負担の大きい「お母さん」が画期的に便利になる機能があれば、一気に売れるのでは。例えば、冷蔵庫の中にあるものから作れるメニューを提案してくれたり、「あとこれがあれば作れる」という足りない食材を教えてくれて、帰りに買って帰れたり。家事を助けてくれる機能が欲しいですね！

標準化と日本語聞き取り能力UP（shosho・京都府・52）

日本での普及のためにはタイトルに記載した2点が重要と思います。特に日本語聞き取り能力は微妙なところだと思います。日本では音声検索をする人が少ないとか。機械に話しかける時だけ丁寧な標準語イントネーションで話さなければならないのに違和感を感じるのは私だけではないと思います。

日本語対応力を高めるというより（Futachan・兵庫県・57）

スピーカーの日本語対応力を高めるより、デジタルネイティブである今の子どもは、英語で直に指示を出せるくらいの英語力を身につけて欲しいと思います。以前日本で英語を教えている外国人から、iPhoneのSiriを英語設定にして、英語で話しかけることで生徒の発音の向上に役立てていると聞いたことがあります。高齢者に向けては日本語対応性能を上げることも重要ですが、それを待っていたのでは、ますます海外のイノベーションとの差が広がると思います。特に若い世代は。

スマートフォンとの違い？（ゆりえってぃ・25）

私個人の感覚では、ネット情報の取得ならスマートフォンやパソコンの方が素早く多くの情報を得られると思いますし、AIとのちょっとした会話ならiPhoneのSiriなどで十分だと感じています。現状ではスマートロボット、例えばRoBoHoNのような、人の顔を覚えて伝言を伝えてくれたり、プロジェクター機能でネット動画等を投影できたりする、AIだけでない付加価値がついた商品の方が欲しいです。

普及するのでしょうか。（marco302・海外・その他・46）

私は、スマートスピーカーは海外では日本以上に使われているのかまず疑問です。Siriでも何を問いかけていいのか分からず使いこなせていない私が、如何に使いこなせるのか分かりません。年齢別、世帯別などで使い方は違うと思うので、様々なメディアでの普及活動をしてはいかがでしょうか。使ったことがないのでわかりませんが、でもやっぱり私には必要ないかなと思ってしまいます。

皆さん、こんにちは。１週間お付き合い下さり、本当にありがとうございました。「スマートスピーカーを欲しい」という方は43％にとどまりましたが、欲しいという方からはもちろん、そうでないという方からも、非常に有意義なご意見をいただくことができました。感謝申し上げます。
 
最終日までの皆さんのご意見を拝見して、非常に興味深かったのは、「スマートスピーカーは自分には必要ない」という方から前向きなご提言をいただけたことです。まうやんさんからの「高齢者に便利なデバイスとして発展してほしい」というコメントや、DiamondBarさんの「家電、ガス機器、給湯器などとの接続を可能にし、手を使わなくても、何かをしながら操作できるという点をアピールするのがいい」といったご意見は、まったくその通りだと思います。
 
えこりんさんからは「冷蔵庫の中にあるものから作れるメニューを提案してくれたら」というアイデアをいただきました。実は韓国のＬＧ電子では音声認識技術を様々な家電に搭載し、そうした機能を提供しようとしています。１月に米ラスベガスで開かれた家電ＩＴ（情報技術）見本市の「ＣＥＳ」で、「ThinQ（シンク）」というブランド名のもと新しいデジタル家電の姿を提示していました。冷蔵庫内の食材を人工知能（ＡＩ）が画像認識し、それに見合ったレシピを提案してくれるというものです。
 
Futachanさんから「日本語対応力を高めるより、英語で直に指示を出せるくらいの英語力を身につけて欲しい」というご意見をいただきました。確かにそうですね。日本人の英語力向上は長年の悲願ですが、スマートスピーカーを相手に英語で会話する訓練を積めば、自宅にいながらにして英語力を高めることができるかもしれません。
 
パソコンのキーボードやスマートフォンのタッチパネルがそうだったように、音声認識技術も今後は人間とコンピューターをつなぐ重要なユーザーインターフェースになっていくと思います。自動車分野でもカーオーディオなどを操作する際に「アマゾン・アレクサ」が使われようとしています。レッズさんがセキュリティの心配をされていますが、そうした不安を取り除くことができれば、音声認識技術は大きな発展を遂げていくに違いないと思っています。
 
まだまだ皆さんからのご意見をうかがいたいのですが、残念ながら、ここでとりまとめをしないとなりません。皆さんからのコメントを拝見して、私自身も学ぶことが非常に多かった円卓会議でした。ぜひ次回も別なテーマで皆さんと建設的な意見交換ができればと思っています。円卓会議でまた皆さんとコミュニケーションできる時を心より楽しみにしております。


★関口議長の過去の円卓会議より
・フィンテックって知ってますか？
・アップルウオッチ、欲しいですか？
・個人向けクラウドサービス、使っていますか？

• 2018.02.23
• 関口 和一 （株）ＭＭ総研代表取締役所長、元日本経済新聞社論説委員