働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3624 開催期間 2021年01月15日- 01月22日
“How are you?” “I’m fine, thank you. And you? ” 英会話のはじめは、こんなやり取りから始まるようですが、アメリカは大丈夫?と聞きたくなるような状態のなかで、バイデン大統領の就任式が21日(現地時間20日)に行われます。 いつもなら首都ワシントンは、祝賀パーティーがあちこちで開かれお祭り騒ぎとなるのですが、今回はそうなりそうもありません。全米各地で武装したトランプ支持者たちが蜂起するという情報もあり、米国の治安当局が最大限の警戒態勢に入っているからです。就任式の行われる議事堂の周辺には武装した州兵がすでに配置されていて、新政権の船出は嵐の中からということになりそうです。 この混乱のもとは、大統領選挙を「盗まれた選挙」だと主張しているトランプ氏にあります。民主主義国家で、大統領が選挙結果を認めないというのは恐ろしいことですが、それだけでなく、トランプ氏に投票した多くの人々もこの神話を信じていることも恐ろしい気がします。自分たちが長年にわたって築き上げてきた選挙制度よりも、虚言癖のある大統領の言葉を妄信する人がたくさんいるということは、民主主義の危うさを物語っています。 ナチスドイツを生んだのは、当時もっとも民主主義的だといわれたワイマール憲法だった、という歴史を思い出します。議事堂に乱入した暴徒が掲げたさまざまな旗のなかに、サザンクロスと呼ばれる南北戦争の南軍旗がありました。いまでは人種差別のシンボルです。昨年、人種差別に抗議する運動(BLM)が全米に広がりましたが、そのいっぽうで、人種差別を象徴する旗が議会内で振りかざされたわけで、米国内の分断の深さを感じます。 傍から見れば、自由な国の象徴だった米国の終わりを示すような惨状ですが、トランプ氏の再選を阻止したのも米国ですし、下院が可決したトランプ大統領の弾劾決議には、トランプ氏を支えた共和党の議員からも賛成者が生まれ、上院の審議でも弾劾に賛成すると公言する共和党の議員も出ています。米国の民主主義の底の厚さを示すものだという見方もあるでしょう。それよりも、「アンド・ユー」で、日本は大丈夫なの?と言われそうな気もします。 みなさんは、大統領選挙から今日に至る米国をどう見ていますか。アメリカは大丈夫、だと思いますか? 大統領の就任式を前に議論してみましょう。みなさんからのご意見をお待ちします。*イー・ウーマン編集担当より 投稿のルール「I statement」(「〜べき」は使わないなど)を守り、「国民は」「普通は」などではなく、「私」を主語として、自分の考えを投稿してください。 掲載する投稿には、編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。★高成田議長の過去の円卓会議より・バイデン氏勝利、日米関係に変化ありますか?・米大統領選、注目していますか?・米中貿易協議、注目していますか?
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