働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3637 開催期間 2021年04月16日- 04月23日
具体的提案有り難うございます。 Piwoさんの指摘のように、法律を見ると女性活躍に関連した法律は形だけで罰則がないものが多いようです。ですから、まうやんさんも真打ちさんも罰則ということを提案くださっています。基本的には以下の大きな法律は頭に入れておく必要があると思います。改正が行われながら、というものが多いですので詳細は「今」の法律を検索して調べていただきたいですが、概略としては以下の通りですが、なんと、どれにも罰則がありません。 ◆男女雇用機会均等法(1986年4月施行):雇用される人が性別で差別を受けてはいけないという法律 ◆育児・介護休業法(1992年4月施行・育児休業法):育児や介護のために従業員が1時間単位から仕事を休むことができる法律 ◆女性活躍推進法(2016年4月施行):従業員が301名以上の会社は、女性活躍に関する現状の数値と目標、行動計画等を都道府県の労働局への届け出を行い、ホームページなどで公開しなければならない、という法律。2022年4月からは従業員101名以上の会社も対象になります。 ◆政治分野における男女共同参画推進法(2018年5月施行):衆議院、参議院及び地方議会の選挙において、男女の候補者の数ができる限り均等となることを目指す法律 ◆男女共同参画社会基本法(1999年6月施行):男女が互い自分に人権を尊重しつつ、能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現のための包括的な法律。現在「女性活躍・男女共同参画の重点方針2021」策定のために動き出している。(私は、その策定のための議員に就任しました:2021年4月19日) 先日書いた通り、男女雇用機会均等法が施行されてから35年が経つ今、その後も次々と法律が誕生している中、速度が遅いということは、やはり時限的で良いので、罰則をつけることが重要でしょう。では、どんな罰則がいいのか。どんな目標数値がいいのか。 ・男女共同参画認定をカテゴリーごとに設置し、認定取得や計画進捗状況などを年次報告とし、企業ランキング/政治団体、地方公共団体、自治体ランキングを公表(Piwoさん) ・女性が立候補しやすくする:議会で女性の比率が半分以下の場合には、選挙で立候補にかかる費用を男性よりも格段に安くする 当選した女性議員に子どもがいる場合には家政婦を行政の負担で派遣(DiamondBarさん) ・罰則としては政党や個人への政党助成金の削減、企業だと法人税が上げられるなどが良い(地球交響曲さん) など、ご提案いただきました。フランスでは、国民議会選挙の候補者が男女同数でない政党には国家からの資金調達率が調整され、2014 年からは罰金が2 倍になり、男女同数であることへの加速となりました。 JIMAさんのご提案はとても具体的です。大企業で未達で一人5万円は大きいですから本気で取り組むことでしょう。 ・男女雇用機会均等法に数値義務と納付金を制定する。 15年の時限立法とし、最初の5年間は管理職の女性比率を20%以上、 6年目から40%とする。公務員も同等。 大企業は未達の場合、一人につき月5万円の納付金を義務とし、企業名を公表する。 達成した場合、一人につき月2.5万円の調整金を支給する。 調整金は、社内制度の拡充の対応や、管理職のシッター代や介護費を助成する。なお、「女性」は本人自認であればよい。 海外では「クオータ制」という、女性の割合を一定数にする法律を施行している国が増えてきました。どの国でも「自然に増えない」という理由からの時限的な法律です。2013年にノルウェーが取締役の40%以上を女性にするように定めた法律ができ、アイスランドは、従業員50名以上の企業は女性の役員が4割以上であること、と義務付けていますし、EU諸国でも広がっています。「女性も男性も最低4割以上とする」という法律の国もあります。そして、罰則もあります。例えば女性取締役が少ない会社は政府の入札に応募できないなどです。 また、米国カリフォルニア州は、2022年1月からは、罰則も開始となります。カリフォルニア州に本社を置く、米国で上場している企業は、2021年12月31日までに、取締役の総数が5人の企業では少なくとも2人を、取締役の総数が6人以上の企業では少なくとも3人の女性取締役を登用しなければならず、違反したら、最初は10万ドル、2回目以降は30万ドル、約3000万円の罰金が科されるのです。 日本も、罰則を作り、男女格差是正のスピードを上げることが必要だと考えます。人権を守り、互いに敬意を示す、という基本的なことに加えて、経済成長や幸福な暮らしへの多様なアイディア創出につながるからです。そしてそのためには、Cheetanさんのご指摘の「労働派遣法と母子家庭の優遇制度」など、多様な法律の見直しや、DiamondBarさんのご指摘通り「女性が全員投票しにいくことで政治が変わる」とも思います。 上記に書いたように、今週月曜日(2021年4月19日)に内閣府より男女参画会議の議員を拝命しました。「女性活躍・男女共同参画の重点方針2021」の策定に向けて、今週集まった意見など、総理はじめとする大臣にもお届けしたいと思います。では、第4日目の「働く人の円卓会議」に向けて、最後のテーマ、「健康/医療」「教育」です。ジェンダーギャップ指数2020では、健康/医療は、65位。教育は、92位。この格差を解消するための具体的な提案を募集します。そんなに男女差があると認識していない日本の健康・医療、そして教育。どんな格差が存在していて、どうやって解消したらいいか。ぜひ考えて投稿してください。お待ちしています!★佐々木議長の過去の円卓会議より・ダイバーシティインデックス、興味ありますか?・日本の男女格差、世界111位に落下。日本は大丈夫?(2016年10月実施)・名字が変わると不便なこと、ありますか?★関連テーマのアーカイブより ・日本の性差別をなくす。あなたができること、ありますか?(治部れんげ議長)・男性の育児休業義務化、賛成ですか?(野村浩子議長)・ハラスメントを禁じるための法整備、必要ですか?(白河桃子議長)
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