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会議番号:3739 開催期間 2024年03月01日- 03月08日
「23年の出生数、過去最少75.8万人」。2月28日の朝刊は、人口減少が想定より早いスピードで進んでいることを大きく報じています。この勢いだと35年にも50万人を割り、出生数の反転は難しくなる。急激な少子化は社会保障制度を揺さぶり、社会の根幹を危うくすると警鐘を発しています。私たちは、どう対処すればいいのか。社会が抱える大きなテーマを見据えるのが政治家の仕事ではないか。そう思って国会を眺めると「裏ガネ」「キックバック」など怪しげな言葉が飛び交い、政権与党は右往左往しています。大きなテーマを語る前に、足元のゴチャゴチャを片付けないと先に進めない。そんな政治状況をみなさん、どう感じていますか。 前置きが少し長くなりました。今回のお題は、「政治倫理審査会、成果が出ると思いますか?」です。裏ガネ疑惑なんてもうウンザリという人もいるでしょう。しかしこれは、私たちの社会を映す鏡でもあります。 自民党の派閥が開く政治資金パーティーは、所属する国会議員の「裏ガネ作り」の場でもあったようです。パーティー収入の一部を帳簿に記載する必要なしと決め、指示したのは誰か。裏に回したカネは、誰が何のために使ったのか。肝心なことは闇の中です。地検特捜部は「私がやりました」と認めた会計責任者を起訴しました。しかし安倍派で6億円超、二階派でも1億3000万円ものカネを、派閥の事務職員が独断で裏ガネにするなど考えにくい、弱い立場の職員に罪を着せ、逃げている政治家がいるにちがいない、と世間は疑っています。 「国民の疑念を招き、政治不信を引き起こしている」と岸田首相は嘆いていますが、疑念を晴らす姿勢は見えません。自民党は「派閥による政治資金パーティーに関する全議員調査」をしました。アンケート形式で、設問はたった2問。「収入の記載漏れはありましたか?」「あった場合、その金額は?」だけ。真相究明と程遠いものでした。 自民党は「まずいことになった」と思っているようですが、本気で反省しているのでしょうか。そのいい加減さを野党は追求し、たどり着いたのが衆議院の「政倫審」です。裏ガネに介在した国会議員に弁明させ、集中的に問い詰める「政治ショー」の舞台です。自民党は渋り「非公開・取材なし」などと抵抗し、すったもんだの末、安倍派の塩谷会長代行、事務総長をしていた松野前官房長官、西村前経産相、高木前国会対策委員長と、二階派事務総長の武田元総務相、岸田首相の6人が登壇することになりました。 29日は岸田首相と武田氏の審査でしたが、目新しい事実は出ていません。今日3月1日には安倍派の4人が登場します。一旦やめたとされるキックバックを一昨年夏に復活させた経緯が追及されるでしょう。しかし、偽証が後でわかると罰せられる国会の証人喚問と違い、「口先三寸」で逃げられる政倫審でどこまで真相が解明できるのか。 国会には捜査権や強制力はありません。一問一答で引き出せることには限度があるでしょう。政倫審は、裏ガネ疑惑に一区切りつける「禊(みそぎ)の場」になるかもしれない。 しかし、丁々発止の議論の中で見えてくる政党や政治家の真実があるかもしれません。政倫審のやり取りが次の選挙で一票の選択を変えるかもしれない。なにをもって「成果」と見るかは、ひと様々でしょう。 「政治倫理審査会、成果は出ると思いますか?」の問いに、「成果は出る」と考える人はYES、「出ない」と思う人はNOに投票してください。そして、この裏ガネ疑惑の中で、政倫審という場にどんな意味があるのか(ないのか)。そこで得られる成果があるとしたら、それはどのようなものでしょうか。あなたの見解を投稿してください。さあこれから一週間、よろしくお願いします。★山田議長の過去の円卓会議より・「戦う覚悟」必要と思いますか?・あなたの賃金。この5年で上がりましたか?・政治の「奢り歪み」は過去のこと?(2021年10月実施)<運営事務局より> 投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。・自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿は、「私は」を主語に編集させていただく場合もありますのでご了承ください。・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。・議長からの各日の投げかけ(赤字部分)に答えた内容で投稿してください。
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