働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3768 開催期間 2025年02月07日- 03月28日
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みなさま、今回も多くの投票・投稿をありがとうございます。やはり「NO」がやや優勢となっていますね。 前回、YESの方に「傾聴できたと思える経験だけでなく、うまくいかなかったときの体験談も」とお聞きしました。n.danさんのご経験を伺い、私自身が傾聴を学び始めた頃、たびたび、「オフサイドはしないように」と注意されたことを思い出しました。上智大学グリーフケア研究所人材養成講座での演習では、初日に「テクニックは教えません」と告げられます。では何をするかというと、グループワークで「傾聴(ケア)される経験を通して、傾聴(ケア)を学ぶ」体験を繰り返していくのです。 あるテーマに基づいて、ひとりが語ります。それについて、聴く側はそのとき自分が「感じた」ことを言葉にしていきます。語り手の「情報」を聞き、分析したり判断したり意見したりするのではなく、そのとき自分の内面に湧き上がった感情を見つめて言語化することが大切になってきます。 ところが、インタビューを生業にしている私は、人間への関心が元々高いこともあって、お話を「情報」として捉えてしまい、早急に解釈をし、「オフサイド」をしていたというわけです。 wrennさん、確かに、「相手が何を求めているか」はとても気になりますよね。前回も書きましたが、耳を傾けるほうは、必ずしも悲しみや苦しみの解決を一緒に目指さなくてよいのかもしれない、と思うのです。お話をするほうは、語ることによって自らの思いを整理し、経験を、人生を理解し直し、それを聴き手が否定せず受け止めることで、「これでよかったんだ」と思い、結果的に悲しみや痛みが軽減されるのかもしれません(といっても、これもあくまで可能性でしかないのですが…)。 今回、まうやんさん、レッズさん、シンゴパパさんは、ご自身の悲しみについて経験をわけてくださいました。ありがとうございます。 先ほど書きました上智での学びで、もうひとつ、重要なワークがありました。生育歴の執筆です。これまでに自分を形づくってきたもの、すべてを振り返り書く作業は、苦痛を伴うものでした。しかし、洗いざらい書いたことで、自分自身が「統合」できた感覚があり、それからはお話を全身で聴くことができるようになったと感じたのでした。 ご自身の体験を見つめ、味わうことが(苦しくはあるのですが)悲しみを抱えている方のお話を聴くことのできる一歩になります。 最後に。JIMAさんは「できることはあまりない」と書いておられます。実は、無力であると感じることも、傾聴には必要なことだと私は思っています。心を揺らし、怖れを抱きながら、お相手を敬い、接する。傾聴はそのような営みなのだと思います。 さて、次回で最後になります。ここまでのセッションで、みなさまがお感じになったことを自由にお書きいただければと思います。傾聴に関して知りたいことがあれば、どうぞご質問ください。よろしくお願いいたします。★関連テーマ・生きづらさを感じた時、対処する方法ありますか?・あなたは「自己肯定感」高いですか?<運営事務局より>・2025年より、毎週金曜に議長コメントを更新しています。それを受けた投稿を、水曜朝までを目処にお送りください。◆投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。・自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿は、「私は」を主語に変更させていただく場合もありますのでご了承ください。・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。・議長からの各日の投げかけ(赤字部分)に答えた内容で投稿してください。
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