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会議番号:3397 開催期間 2016年06月24日- 07月01日
blueberry53さんが言われる「老人から子どもへの投資」というのは、1人1500万円だかの教育信託のような形で実現しましたね。余裕のある老人は孫に無税で「贈与」ができるもので、それなりの意味があると思います。 私が敢えて老人か子どもかと二者択一を迫ったのは、いくつか理由があります。ひとつは現在の日本の制度は老人に手厚く見えることです。医療費の例は挙げました。これからはもっと資産や所得に応じて負担能力がある人には税金や介護の費用、医療費も払って貰わねばならないと思っています。収入がなくても家や土地がある人は、それを担保にして銀行からカネを借りる(リバースモーゲージと言います)ことで、自分の生活を支えていくということを考えてもいいかもしれません。 もう一つの理由は社会格差です。貧困な子どもが6人に1人というのは異常な数字です。そして貧困に苦しむ子どもたちは、教育を手厚く受けることができず、高等教育を受ける機会が与えられないことが多いようです。大学の側から見ても、たとえば私が仕事をしている東大の場合、やはり裕福な家庭の子弟が圧倒的に多いのです。そして高等教育を受けた子たちは、生涯収入も多いという調査もあります。そうなると世代にわたって格差の固定化が起こります。こうした固定化は、社会のダイナミクスを奪ってしまうことになります。だからこそ社会保障の財源は、老人か子どもかという話になったら、子どもに振り向けるほうがいいと考えます。できれば教育に関しては大学まで無償化をするぐらいでもいいと思います。 この社会保障の問題は、有権者の関心は大きいのに、「給付制限」を主張する政党はunagiさんが言われるように票を集められません。シルバー民主主義と言われる所以です。でも社会保障の給付を増やすというのはおよそ持続不可能なことは目に見えているのだから、国民もそろそろ事実に直面しなければならないと考えています。 1週間ありがとうございました。★藤田議長の過去の円卓会議より ・夏の選挙、民進党を支持しますか?・18歳選挙権。期待していることありますか?★関連テーマ・消費増税延期。安倍総理、信頼できますか?(議長:高成田享)
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