Made in Japanとして最も進んでいるワクチンは、大阪大学/アンジェスが開発中のDNAワクチンです。現在、臨床治験Phase2/3ですが、実用化には、まだ、時間が必要です。KMバイオロジックスの不活化ワクチンは、ようやく今月から臨床治験が開始される予定です。第一三共株式会社のmRNAワクチンとIDファーマのウイルスベクターワクチンは、いずれも今年の春に臨床治験を開始する予定ですが、あくまで目標です。塩野義製薬は、昆虫細胞をもちいたタンパク発現技術を応用した組み換えタンパクワクチンを開発中の段階です。
このように、Made in Japanワクチンが、国内で使用されることはまだ先になります。そのため、これから数か月間は、Pfizer/BioNTechのmRNAワクチンが、日本国内で使用できる唯一のワクチンです。ModernaのmRNAワクチン 及びAstraZeneca/Oxfordのウイルスベクターワクチンは、近い将来、国内で承認される予定です。