働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3310 開催期間 2014年09月19日- 09月26日
声をテーマに進行してきた円卓会議も、最終回です。今回は、単純に声を出すことではなく、声は仕事における信頼にも関わっていることを考えてきました。1週間会議に参加してくださって、ありがとうございました。60%以上の方が、YESという結果に声に対するの意識の高さ、コミュニケーションで大きな役割を担っていることを改めて確認しました。 声はコミュニケーションの基本であり、仕事の様々なシーンや伝える内容によって声も変わってきます。相手を説得する時には落ち着きのある声、前向きな姿勢、やる気を示す時には明るくメリハリのある声、聞き手を安心させたい緊張をほぐす時には、穏やかでソフトな声、相手を鼓舞したり印象づけたい時などはパンチのある力強い声など、場面にふさわしく意味が的確に伝わる声で相手に納得してもらうことが重要です。 安定感のある伝わる声を出すためには、意識だけでなく声やことばのために有効な身体の準備、発声に必要な呼吸、明瞭な発音など複数の基本要素も獲得することが必要になってきます。 寄せられた投稿にも、コンディションの整え方や身体的な準備、基本発声、発音練習、自分の声を聴くこと、姿勢など、具体的で参考になる例が紹介されていますので、要点をまとめておきましょう。 (1)楽器となる身体の準備は必要です。緊張していると声が出しにくく、 声のエネルギーになる呼吸がスムーズにできませんので、全身のリラックス、 特に首、肩、肋骨、肩甲骨周辺、腰回りの筋肉をほぐす。 (2)姿勢も重要です。身体の軸、中心を意識して左右バランスを整える。 (3)声は出さないと思うように出ないので、日々発声を心がける。 様々な音を出せる歌の練習も効果的です。 (4)日本語は母音が重要、母音をはっきり音にすることを意識する。 明瞭な発音は、それだけで聞きやすく意味も明快になり、 聞いて心地よく理解がスムーズになります。 (5)声の響きは、大切です。響きがあると音も美しく、聞き手の耳にも抵抗なく入ります。 口の中の空間が大きいと響きを作りやすいので、口角や頬を引き上げるとよいでしょう。 (6)自分の音をよく聴くこと。どんな音を出しているか意識すると、落ち着いて話せます。 そして相手の声も、聴くこと。 話すペースも重要ですが、その場の雰囲気や相手によって、変化が必要です。相手に内容を理解してもらうには、ゆっくり一音一音を大切にしてください。 職種によってふさわしい声があります。たとえば裁判官が甲高い声では、落ち着かず説得力がありません。感情を押さえしっかり響く声で、ゆっくり話すと説得力と威厳が感じられます。教師や会社のリーダーも、声の響きやエネルギーがなければ相手の信頼や安心を引き出せず、頼りなく話す内容も伝わりません。呼吸を安定させ、吐く息をしっかり声にすること、小さい声でも囁くのではなく息を上にあげて多く吐かず声にするように話すと、穏やかでメッセージがしっかり耳に届きます。 声は心と身体と深く関係していますので、身体のコンディション、呼吸法、心の安定などの様々な要素が関わっていますが、相手にとって聞きやすく意味が取れる声を出すこと。声の違いで信頼性が変わることを覚えておいていただきたいと思います。 声は奥が深い議題です。今後、機会がありましたら声に関する別の議題でさらに深められたらと思います。これからも自分の声、相手の声をしっかり聴いてコミュニケーションに役立ててください。★菅家議長の過去の円卓会議より・自宅で、しっかり声を出していますか?・自分の真顔、笑顔になっていますか?・発声を意識していますか?
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