働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3387 開催期間 2016年04月08日- 04月15日
1週間にわたって「あなたの声、信頼される声ですか?」のテーマで、みなさんと議論してきた円卓会議も最終回となりました。投票して下さった集計結果は、Yesの方が6割以上でした。日常の具体的な例をご紹介いただきどうもありがとうございました。 投稿の中には、生活の場面や声を向ける対象によって声も変えるというコメントが寄せられました。明るい音調で心地良い響きがある音だと抵抗なく耳に入ります。電話の場合は、声が低いと沈んでしまい聞き取りにくく自信がなさそうな印象を与えます。ゆっくり丁寧に話すと、受け手もじっくり聞く準備ができるのです。特に電話の場合は、声のみで伝達するわけですから、声の役割は重要です。会社やオフィス全体の印象を決めることにもなりますので、電話応対や受け付け担当の方は、声に責任も持つ必要があります。 プレゼンや会議、スピーチ、会見、講演など多くの人に対して情報を伝えるシーンでは、聞き手に情報を理解し納得してもらえる声で伝える必要があります。公的な立場として多くの利益や評価に関わり、不特定多数の行動にも影響を与えることになるからです。どんな仕事においても信頼される声、説得力のある声で話をすることが理想ですが、特に教師や医師、弁護士、裁判官、弁護士、多くの人を束ねるリーダー、会社の経営者、メディアで情報を伝えるキャスターやアナウンサーなども信頼される声で話すことが求められます。また次世代を担う子どもを育てる親や関係する大人も信頼される声で話してほしいと思っています。 最近、コミュニケーションにおいて声の力への意識、必要性が高くなっていますが、日本人は諸外国の方に比べて、声の力が弱いと言われています。社会の変化、生活様式の変化も影響していますが、インターネットの普及で声で話す機会が減っていることやきちんと話さなくてもなんとなく通じてしまう日本語の寛容さも背景にあると思います。 いくつかの要因がありますが、声の元になる呼吸が弱くなっていることも大きな要因で、声のエネルギーが不足し、伝達力が弱く、信頼される声が出せない人が増えていると感じています。ぼそぼそこもったようにしゃべる人、独りよがりなしゃべり方をする人も少なくありません。コミュニケーションは双方向ですから、声を受けてもらい反応を返してもらう事が大事なのです。 信頼される声を獲得するには、まずは声の元になる息のエネルギーを上げること。しっかり吐く息で声帯が振動して鳴ること、ささやくような声ではなく声を出していることを実感できる声、聞きやすい響きがある声でしゃべることです。声を実感できるようになると自分の声を自分でも聞くことができ、相手の耳にしっかり届き納得してもらえるようになります。 呼吸が深くなり声のコントロールを上手くするには、姿勢も重要です。左右バランスが良く、身体の正中線が取れて足裏でしっかり床をとらえて立つことを意識してください。息をしっかり吐いて声を前に飛ばすようにすることで、エネルギーが高くなり、相手に声が届くようになります。前回の聞きやすい声、相手に伝わる声の特徴も参考になさってください。 ゆっくり落ち着いて話し、自分の声を聞き、内容を納得出来る、そして相手にもしっかりその声を受け取ってもらえることでコミュニケーションもスムーズになり、信頼関係が築けることでしょう。 「声は人格を表します」 どうぞご自身の声を聞いて、信頼される声で伝えてください。 声は実際にトレーニングを体験し身体で実感してもらうことが分かりやすいと思いますが、みなさんの声を見直す機会になりましたら、うれしいです。1週間お付き合いいただき、どうもありがとうございました。★スピーチの総合的な力をアップする、人気の「講演者総合養成講座」を 表参道カレッジで開催しています!★菅家議長の過去の円卓会議より・自分が話している時の顔を、見たことがありますか?・あなたの声、仕事での信頼を高めていますか?・自宅で、しっかり声を出していますか?
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