働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3600 開催期間 2020年06月26日- 07月03日
たくさんのご意見を頂き有難うございました。レジ袋は毎日の生活に密着しています。日頃から、レジ袋を断ろうか、便利なのでもらっておこうか、迷いながら買い物をされている方も多いと思います。 今回、7割以上の方が「Yes」、レジ袋有料化の政策に賛成されています。 しかし、Yesと回答された方のご意見のなかにも、IPウーマンさんからは「トータルでみてプラスチック使用量の削減になっているのか?」「生分解性プラスチックの普及には期待しつつも、トータルでエネルギー消費の削減になるのか」という疑問の声がありました。また、現在新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている時期であり、レジ袋有料化の実施の時期として適切かという意見もありました。 一方、Noと回答された方のご意見も、ユリイカさんからは「レジ袋の有料化で海洋プラスチック汚染が解決できるとは思えない」、ナカサワさんからは「他のプラスチックへの対策も必要ではないか」、いまいくんさんからは「多数のエコバッグが必要となることを考えればトータルで見ればデメリットとなる」等の内容でした。 全体として、プラスチックの使用削減という方向性には賛成だと思われます。しかし、レジ袋有料化がその解決策になるのか、また導入の時期が適切かという点について、疑問を持つ意見が多いように感じました。環境問題に対する市民の関心が高まっています。政策のメリットとデメリットを比較して検討する必要があるというご意見は、本当にそのとおりだと思います。 レジ袋は日常生活に密着しています。おがわさんの意見にもあるように、家庭に持ち帰るレジ袋が減れば、プラスチック使用量が減っていることを実感することができます。そのこと自体は、皆様の共通認識だと思います。しかし、それでプラスチック問題が解決するのか、ということをもう少し考えてみる必要があると思いました。また、米国在住のalmyyさんから、感染防止の観点から、レジ袋の有料化が一旦中止されているという情報が提供されています。このように海外でレジ袋の取組が変更されていることは、私も知りませんでした。従来、使い捨ては環境によくない、という感覚がありましたが、衛生面から考えるとやむを得ない場合もあるかもしれません。 環境省が公表しているデータ(2013年時点)によれば、我が国のプラスチック廃棄物排出量は、年間9千400万トン、そのうち容器包装が426万t(約4.5%)です。容器包装には、お菓子やパンの袋、総菜用容器、トレー、レジ袋、ペットボトルが含まれています。ペットボトル単体の排出量は58万tです。また、家電製品、自動車、建設系資材、日用品・衣料品・玩具等の製品は、プラスチック廃棄物排出量全体の92%になっています。 廃棄されたプラスチックのリサイクルは、材料リサイクル(22%)、ケミカルリサイクル(3%)、廃棄物発電等の熱回収(57%)、未利用(18%)となっています。未利用とは、単純焼却か埋立です。家庭から捨てる場合は、分別して資源ゴミとして捨てる、可燃ごみや不燃ごみに入れるという方法が多いでしょう。ゴミ箱の中身を見ると、レジ袋以外のプラスチックごみが多いと思います 一方、海洋等に流出しているゴミの量を把握することは難しく、統計上は明らかではありません。海岸に散乱しているゴミは、海外から漂着するものやポイ捨てによるものなど、さまざまです。 EUでは、使い捨てプラスチック全般への規制強化が着々とすすめられています。使い捨てのプラスチック製ストロー、フォーク、スプーン等の禁止、タバコフィルターの回収、食品袋等を製造・使用する事業者へのリサイクル費用負担義務化などが、今後各国で実施される予定となっています。 そこで皆さんにお聞きします。使い捨てプラスチック全般への規制強化についてはどう思いますか?今週のテーマである「レジ袋有料化。良い政策だと思いますか?」にYES、NOでお答えの上、日本もこれからはEU並みの規制が必要なのかどうか、ご意見をお寄せください。 海外在住で、事例を紹介してくださる方は、ぜひ国名もお書きください。*イー・ウーマン編集担当より皆さまへ 投稿のルール「I statement」(「〜べき」は使わないなど)を守り、「国民は〜」などではなく「私」を主語として、自分の考えを投稿してください。 掲載する投稿には、編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。
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