働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3635 開催期間 2021年04月02日- 04月09日
「異なる民族への差別」を感じたことがある人が84%、ない人が16%。多くの人が民族差別を感じている結果が出ました。「costas」さんの「外国人実習生を酷使して使い捨てる」。これもアジア人差別の一例だと思います。 差別を減らす方法として最も多かったのは、家庭、学校、会社での教育(「やっちゃん24」さん、「りょうききあきら」さん、「blueberry53」さん、「パフィンドーナッツ」さん)。 「シンゴパパさん」の「違うことはすばらしい、違うから尊い!」という意識、「n.dan」さんの「文化の違いと受取り」「偏見なく接する」態度。広い視野と人権平等の意識と人間愛ですね。 「ニラカナイ」さんのご質問「差別している人に出会ったら」どうするか? 街頭で暴力的・威圧的な差別をする人がいれば、その場で警察に通報。ネットで悪質な差別を見た場合は、SNSの主催者、ネットのプロバイダーに通報することが基本です。 私は世界各国で何度もアジア人差別を経験しましたが、20回以上行っているカナダでは一度もありません。しかし昔は差別がありました。カナダは古くはフランス領で、『赤毛のアン』の舞台プリンス・エドワード島も、フランス語を話すフランス系住民が暮らすフランス領でした。 しかし18世紀に英仏が戦争をして、英国が勝利。島は英国領に変わり、島の名前も、フランス語の「聖ヨハネ島」から、英国王子にちなんで英語の「エドワード王子島」に変わり、スコットランド系、アイルランド系などの英国系が島に移民してきました。『アン』の著者モンゴメリの祖先も、18世紀にスコットランドから島に来ています。 すると戦争敗者のフランス系は土地を奪われ、勝者の英国系によって差別されました。『赤毛のアン』ではフランス系住民は、正しい英語の発音ができない変な人、英国系の農場と家庭に雇われる貧しい人たちとして描かれています。 19世紀後半から第二次大戦のカナダでは、日本や中国からの移民も差別されました。 しかし20世紀後半、カナダは「多民族による多文化主義」を国の政策として掲げ、先住民、英国系、フランス系、ドイツ系、アラブ系、中国系、韓国系、日系など、多くの民族がそれぞれの文化を尊重して共存する社会へ、大きく方向を変えたのです。 カナダの公用語は英語とフランス語の2カ国語。プリンス・エドワード島のグリーン・ゲイブルズの展示は、英語、フランス語、先住民語の3言語です。大都市トロントでは中国語の漢字の道路表示も多く見られます。実際にトロントで出会う人々の肌は黄色、褐色、黒色、白色など様々です。各民族の平等を心がける社会は、女性差別にも敏感であり、ジェンダーの平等が徹底しています。 今日4/9(金)19時~、イー・ウーマンの表参道カレッジで『赤毛のアン』の登場人物の各民族、スコットランド民族のアン、アイルランド民族のダイアナ、2人はケルト族なので「ケルト族とは何か」、アンとダイアナが演じるケルト族の「アーサー王伝説とは何か」、Zoom講座で楽しく解説します。よろしかったらご参加ください。 1週間、すばらしい投稿を頂き、みなさまの前向きで公平公正な意見に感銘を受けました。本当にありがとうございました!★【今夜開催】松本侑子議長のzoom講座。ぜひご参加ください!「赤毛のアンで学ぶ西洋文化」表参道カレッジ ・日時2021年4月9日(金)19時~20時半 ・内容『赤毛のアン』の民族(スコットランド系カナダ人のアン、アイルランド系カナダ人のダイアナ)、アンが語るスコットランド民族の伝統、ケルトの歴史、アンとダイアナが演じる古代ケルトの「アーサー王伝説」
★松本侑子議長の過去の円卓会議より
・渋谷区パートナーシップ条例。あなたは賛成?(2015年4月)
★関連テーマのバックナンバー
・人種差別を実感したこと、ありますか?
・女性の人権、守られていますか?
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