働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3635 開催期間 2021年04月02日- 04月09日
投稿をありがとうございます。「ぺりさん」から「外国語を学んだり、海外へ行ったりするような人からは差別的な発言を聞きません。自分が多数派でない環境に身を置いてみて気が付くことがある」と頂きました。同感です。私も海外へ行き、何度もアジア人への差別と嘲笑、侮蔑をうけた経験から、日本にいる異なる民族や人種の人たちをこんな目に遭わせてはならないと、前にも増して考えるようになりました。 今回はお1人「NO」の投稿も頂きました。北インド系の夫が「日本では差別を感じたことがない」。これは嬉しいですね。 異民族差別の理由として「cheetan」さんは「人間は異質なものに本能的な恐怖を感じ、排除しようとする」のではないか。「真打ち」さんは「身分制度の名残」、「nekosaurus」さんは「被差別部落」と、過去の差別の古い意識が残っていること。「DiamondBar」さんは、領土問題や歴史認識の違いといった政治的対立が反映していたり、「経済格差」による蔑視を。「marco302」さんはSNSなどメディアで「最初に得た情報が個人の差別への意識に影響を与え」ることもあると。また「おがわ」さんの「他民族を差別することで」「安心感や優越感を得られる」人もいると書いてくださり、こちらも同感です。 差別の理由がわかると、解決の方法も、少し見えてきます。 日本は、人口減少、労働力不足のため、多くの異民族と一緒に暮らす社会になる方向へむかっています。コロナが終われば、観光で来る外国人も大幅に増えます。移民や外国人労働者の権利保護といった法律や制度の充実のほかに、私たち市民は何ができるでしょうか。 解決方法として、「ニライカナイ」さんは、「教育(家庭・学校)」「幼少期から大人まで生涯教育が必要」と書いてくださっています。 ちなみに私は『赤毛のアン』シリーズの日本初の全文訳(文春文庫)を手がけています。カナダは移民による多民族国家で、主人公アンとグリーン・ゲイブルズのカスバート家はスコットランド系、親友のダイアナは北アイルランド系、グリーン・ゲイブルズの雇い人はフランス系で、民族・言語・宗教が異なる人々が描かれています(従来訳は民族はすべて省略)。 私たちは、異なる民族を差別しない明るい未来、多様性ダイバーシティの社会のために、家庭で、職場で、学校で、地域で、コンビニで、町で、何ができるでしょうか? 私たちのできること、あなたのできることを教えてください。 テニス・プレイヤーの大坂なおみさん、錦織圭さんが、アジア系差別に反対する声明を発表! 心強いニュースです。★松本侑子議長のオンライン講座もぜひご参加ください!「赤毛のアンで学ぶ西洋文化」表参道カレッジ ・日時2021年4月9日(金)19時~20時半 ・内容『赤毛のアン』の民族(スコットランド系カナダ人のアン、アイルランド系カナダ人のダイアナ)、アンが語るスコットランド民族の伝統、ケルトの歴史、アンとダイアナが演じる古代ケルトの「アーサー王伝説」
★松本侑子議長の過去の円卓会議より
・渋谷区パートナーシップ条例。あなたは賛成?(2015年4月)
★関連テーマのバックナンバー
・人種差別を実感したこと、ありますか?
・女性の人権、守られていますか?
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