イー・ウーマン（ewoman）

表立ってはあまり感じないが（2kishir0・東京都・32）

あまり意識したことはありませんが、日本人は特に島国だからか自国民以外への警戒心というものはあるように感じています。仕事や、習い事の合気道では外国人の方々とも偶に触れ合いますが、影で「外国人は○○だから」と評する人もいます。広義の意味では差別になるのかな、と思っています。

まずは自分が変わらねば（ほひこ・神奈川県・44）

日本に住む日本人の私は差別する側。差別したくないのにどうしても「○○人だから」などと言ってしまいますし、周囲の人からも聞きます。アメリカのアジア人差別は以前からありましたが、最近は命の危険まで感じさせる状況になってしまっていることがとても悲しいです。人種や民族で決めつけることをしないで、ひとりひとりを見て尊重し接することができるようにしたいです。

なんで朝鮮語？と言われる（cheetan・千葉県・52）

朝鮮語を30年以上学んでいます。韓流ブームなんて夢にも思わない頃からです。通訳に立つと「なんで朝鮮語？」とよく聞かれました。英語やフランス語でなく「なんで？」と。親戚には「外大に行く学力があるなら欧米語にしてほしかった」と言われました。「姪が外大に合格した」と自慢したいのに「朝鮮語学科」では自慢にならないという意味です。折しも今夜は「朝鮮籍とは何か」という講義を聞きました。差別は30年来の私のテーマですが、この機会にもう一度正面から考えてみたいです。

感じます（IZUMI・鹿児島県・47）

ホームステイやファミリーサポートなどで他国のお子さんをお預かりした時に無遠慮にジロジロ見られたことがあります。声をかけてくださればいいのにと思うことでした。ネットの中で溢れる「〇〇国だから・・・」と書かれる差別的な発言はなるべく読み飛ばすようにはしてますが、不愉快です。

どこから差別の始まり？（nekosaurus・愛知県・51）

コンビニはじめ外国人が多くなったことも、言葉や文化の違う国で大変なのに頑張っていると思うから私は差別していない、と思い最初はNOを選択しようとしました。でも、労働内容や勤務時間が厳しい職業の多くに外国人が就いていることに疑問を持たなくなってきたこと自体が差別の始まりなのでは？と思い、YESにしました。

国の貧富の差で判断に驚き（やっちゃん２４・大阪府・52）

夜コンビニで買い物をした際、レジの方がテキパキされ、日本語も丁寧に話されていたので、「お仕事早くて見てて気持ちいいです。ありがとう。」と声をかけました。会話に発展したので出身国と来日の目的を聞くとアジアの国からで、教師になりたく留学してるとのこと。知り合いにその話をすると、国名だけでその国や人をバカにするような発言を始めたのでとても驚きました。国の貧富の差で自分たちが偉いと思っている残念な人だなと思いました。

アジア人に対する態度（DiamondBar・東京都・52）

議長がヨーロッパのレストランで体験されたようなことは日本ではほとんど見かけたことがなく、お客に対する店員の態度はきちんとしているように思います。一方で、最近のファストフード店、居酒屋、スーパーなどではアジア人の店員が増えており、彼らなくしては成り立たない状況です。ただ、そういったお店では彼ら店員に対する日本人顧客の横柄な態度が目立ちます。客という立場がそうさせるのかもしれませんが、注文を聞き取れない店員に罵声を浴びせるなど、目に余る言動を多く目にします。

ヘイトデモは日本でも（costas・東京都・54）

報道記事は別として、自分自身が目撃しただけでも、ネット上は言うに及ばず、川崎市での排外主義者によるヘイトデモへのカウンターには何回か足を運びました。日常生活の中ではネット以外だと経験ありませんが、コンビニの店員さんなど外国系の方のほうが多い印象で、私は日本を代表すべくなるべくニコッとして有難う言うようにしてますけど（どう思われているかは不明(笑）、果たして彼ら彼女らが差別をまったく受けていないかは疑問です。そう願ってはいますが。

差別はいつでも誰でも（Mio・東京都・54）

差別撤廃。そう思うあまりに、「差別はない」と言いたくなる風潮を危惧しています。差別は誰にでもあり、気が付いていないだけです。自らの差別的な観点に日々気付き、真摯に向き合い、襟を正し続けるという継続の姿勢が「差別への唯一の対抗する力」だと思います。「もしかしたら自分も気がつかない間に差別しているかも」と常に心を配ることで「反差別」という動きは生まれます。日常に見かける外国人観光客や店員さんへの日本人の対応をみるたびに思います。

日常的に差別は入り込んでいる（Elda・東京都・58）

私が見かけた例では、コンビニ等のレジでアジア人の店員さんがちょっと対応がまごついただけで、「あの人は無理だから」と決めつけて日本人名の名札を付けた店員に訴えるお客。コロナ前ですが、混み合った電車で、肌の色が黒い大柄な男性の付近の座席だけが空いている。能力も教養もある同僚が、世間話のなかで「中国人はそういう人たちだから」と何の疑いもなく発言する、等々。日常のあちこちで、差別する側に身を置きかねないリスクを自分も持っている、ということにいつも敏感でいたいと思っています。

すばらしい投稿を頂き、ありがとうございます。お一人お一人の前向きな気持ちが伝わるご意見に感動しています。
 
　82％の方が、差別があるとご回答。ご自身が見聞きされた体験として、
「cheetan」さんからは、朝鮮語を30年学習していると「なんで朝鮮語？と言われる」、
「IZUMI」さんからは、「ホームステイやファミリーサポートなどで他国のお子さんをお預かりした時に無遠慮にジロジロ見られた」、
「やっちゃん24」さんからは、「国名だけでその国や人をバカに」したり「国の貧富の差で自分たちが偉いと思っている」人がいた、
「DiamondBar」さんからは、アジア系の店員に対して「日本人顧客の横柄な態度が目立ちます」、
そして「costas」さんからは、「川崎市での排外主義者によるヘイトデモへのカウンターには何回か足を運びました。」という反差別の行動をなさっていることも教えて頂きました。
 
　差別を自分の問題として考える方々の意見にも、心を打たれました。
「ほひこ」さんの「差別したくないのにどうしても「○○人だから」などと言ってしまう」「ひとりひとりを見て尊重し接することができるようにしたい」という誠実なお気持ち、「nekosaurus」さんからは、「労働内容や勤務時間が厳しい職業の多くに外国人が就いていることに疑問を持たなくなってきたこと自体が差別の始まりなのでは？」という広い視野、
「Elda」さんは、「日常のあちこちで、差別する側に身を置きかねないリスクを自分も持っている、ということにいつも敏感でいたいと思っています。」
そして「Mio」さんからは、「差別は誰にでもあり、気が付いていないだけです。自らの差別的な観点に日々気付き、真摯に向き合い、襟を正し続けるという継続の姿勢が「差別への唯一の対抗する力」だと思います。」というお二人の誠実な姿勢にも感銘をうけました。
 
　では日本では、なぜ民族差別があるでしょうか？　理由を考えることは、差別の少ない未来を築くための一つのステップです。
「2kishir0」さんは「日本人は特に島国だからか自国民以外への警戒心というものはあるように感じています。」と書いてくださっています。
　あなたは、ほかにどんな理由があると思われますか？　私自身、新しい視点を頂き、学びたいと考えています。自由なご意見をお聞かせください。




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・渋谷区パートナーシップ条例。あなたは賛成？（2015年4月）
 

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• 2021.04.05
• 松本 侑子 作家・翻訳家／日本ペンクラブ理事